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2020/9/2 20:15

「蒸し焼き」っていいですね! 入荷待ちの大人気「グリルイングリル」でおいしさ実感

コンロ下の、いわゆる“魚焼きグリル”。あれいいですよね。焼き魚が好きな筆者はかなり重宝している存在で、トースターとして使うこともあります。そんな魚焼きグリルのパフォーマンスをさらに爆上げする新商品がいま、大人気なことをご存じでしょうか。

↑今回はビタクラフトの「グリルイングリル」をレビューします!

 

それがビタクラフトの「グリルイングリル」。ビタクラフトは、1939年にアメリカのカンザスシティで生まれた調理器具ブランドで、「グリルイングリル」は、魚焼きグリルに入れて使う調理器具です。同社のプロダクトのなかでも、本品は公式オンラインショップでは9月中旬まで入荷待ちになっているという人気ぶり。果たして、その実力はいかに? ということで、実際に試してみることにしました!

↑2020年6月に発売された「ビタクラフト グリルイングリル」(実売価格は9900円)

 

ステンレス+アルミの5層構造で全方向から熱を取り込む

アイテム自体はシンプルで、ステンレス+アルミ製の本体とフタによる調理器具となっています。ただしその構造はきわめて精巧。素材の表面は保温性と耐久性に優れたステンレス2層、内側は熱吸収率と熱伝導率が高いアルミニウム3層の、計5層となっています。

↑本体もフタも全面5層。この構造により、360度全方向から熱がムラなく短時間で伝わるように作られています

 

5層とはいえ見た目はそこまで厚くはなく、それほど重さは感じません。サイズも魚焼きグリルに収まるほどコンパクトながら、熱まわりのよさで素材の味を閉じ込めてくれるのです。

↑サイズは横26.5cm、縦18.5cm、高さ4.5cm(フタ含む)。変形A4の「GetNavi」より小さいサイズとなっています

 

素材だけでなく、密閉性にも優れているのが本機の隠れた特徴。高温で水分が逃げ、肉などがパサつきやすくなる魚焼きグリルですが、「グリルイングリル」なら食材の水分やうまみを閉じ込め、理想的な蒸し焼き状態に。お肉はしっとりジューシーに、魚はふっくら、野菜は素材本来の味が引き出され、シンプルな味付けでもおいしくなるのです。

 

また、全20のメニューがのったオリジナルレシピブックが付くので、どんな料理を作ればいいかわからない人でも安心。魚、肉、野菜はもちろん、ごはんものからスイーツまで、手間をかけずに本格オーブン調理ができるのです。

↑まずはレシピブックを参考にして慣れるのがベター。今回は3つの料理にトライします

 

ハンバーグはひっくり返す手間が不要でジューシーに焼ける

まずは1品目として、ハンバーグを作ってみることにしました。グリルイングリルで作るハンバーグは、フタをせずに焼くタイプで、フライパンと違ってひっくり返さずに焼けるので、それだけで手軽です。ハンバーグだねは、両面焼きグリルの場合は弱火で6分加熱とのことですが、筆者の場合は片面焼きなので、弱火で8分加熱しました。

↑レシピに従ってハンバーグだね作りから開始。みじん切りした玉ねぎをあめ色になるまでソテー。卵、牛乳、パン粉などを混ぜたペーストとともに合いびき肉をこねてハンバーグだねを成形します

 

↑200gのハンバーグなら2個ぐらい焼けるサイズです

 

↑8分経ったら火を止め、余熱で7分(両面焼きグリルの場合も7分余熱)。こうして内部まで熱を通したら完成

 

完成したハンバーグをグリルから出してみると、表面はこんがり、中身はジューシーな仕上がりに。弱火なので焦げることもなく、それでいてフタなしでしっかり熱が通ったのは、熱伝導率の良さがなせるワザでしょうか。付け合わせとともに皿へ盛り付ければ、立派なメインディッシュのでき上がりです。

↑ふっくらしっとりのエアリーな食感で、われながらウマい!  肉100%のハンバーグでもおいしく焼き上がると思います

 

蒸し焼きにしたエビは縮まずにしっとりプリプリ!

続いて、2品目はフタを使う料理に挑戦。数あるレシピのなかから、エビチリを作ってみました。殻とワタを取り除いたエビに片栗粉をまぶして水洗いし、塩こしょうやゴマ油などで下味を付けたら準備完了。ソースをかけてフタをし、じっくりと蒸し焼きにします。

↑チリソースは別途で調合。市販のレトルトソースを使ってもいいでしょう。グリルイングリルにエビを並べて、その上からソースをかけ、フタをしてじっくりと蒸し焼きに。時間は片面焼きグリルの場合12分。ハンバーグと違い、エビチリは余熱調理不要で時間が経ったら完成です

 

エビチリは余熱調理のために待つ工程がなくてスピーディ。これは時短の面でも効率的で、コンロで別の料理を作りながら同時進行できる点もうれしいと思いました。食べてみると、特にエビの食感が素晴らしく、プリッとしていてふっくら。蒸し焼きっていいですね~!

↑完成。見事なエビチリができました! エビは身がピンと張ってふっくらとしていて、蒸し焼き状態のため水分が飛んでおらず、身も縮んでいません

 

型として焼く料理もスピーディに仕上がる

最後は少々トリッキーな料理に挑戦。「長芋とタコのふんわり焼き」という、筆者自身作るのも食べるのも初めての一皿にトライしました。

↑すりおろした長芋に刻んだタコと青ネギを投入。水を加え、ポン酢しょうゆやダシで風味付けしたら混ぜ合わせます。本体の内側にはゴマ油を塗り、その上からこのタネを流し込んでフタをせずグリルへ

 

「長芋とタコのふんわり焼き」はフタはせず、中火で8分加熱。これもエビチリ同様に余熱調理がいらないので、焼き上がったら完成です。生地は小麦粉を使わない長芋100%なので、ネバネバ感豊かな食感が際立ちます。やさしいダシの風味あふれる味わいで、スプーンが止まりません!

↑焼き上がったら、仕上げに卵黄、もみのり、かつおぶしをまぶして完成!

 

これと同じ要領で、お好み焼きのような料理やスペイン風オムレツ、グラタン、キッシュ、ケーキなども作れます。本体を型として焼き上げられるので、そのままテーブルに置いて箸やスプーンなどで食べるのもOK。余ったぶんはフタをしてそのまま冷蔵庫に入れられる(※公式の使用方法ではありません)点もナイスです。

 

手入れはカンタンで、IHヒーターやオーブンなどでも使用可能

ちなみに、お手入れの面では、特にハンバーグはこびりつくかなと思いましたが、そんなこともありませんでした。またステンレス+アルミ製なので油切れがよく、洗浄は想像以上に楽ちん。この手軽さもうれしいポイントです。

↑タワシなどを使うことなく、サラっと汚れを落とすことができました

 

一方、注意すべき点があるとしたら、ヤケドです。焼き上がり時は本体もフタもアツアツなので、タオルなどで代用せずにミトンでしっかりとつかみましょう。なお、本体の短辺部分には取っ手となる出っ張りがあるのですが、魚焼きグリルに入れる際は、長辺部分にも持ちやすい工夫があるとより良かったなと思いました。

 

今回はガスの魚焼きグリルで調理しましたが、もちろんIHタイプでも調理可能。また、ガスコンロやIHクッキングヒーターでも調理でき、オーブン、オーブントースターなど様々な熱源でも使用できます。アウトドアでも活躍してくれるでしょう。本品は公式オンラインショップのほか、百貨店や料理器具の専門店などでも販売されているとのことなので、ぜひチェックしてみてください!

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