収納家具を作るうえで重要なポイントになるのが扉の固定方法。設置場所の環境、用途に合わせて最適な扉を取りつけるのが、快適な収納空間を実現するセオリーだ。ここではシーンに合わせた7つの扉の製作方法を紹介。空間にベストマッチする金具選びと扉の納め方を学ぼう。
写真◎福島章公/イラスト◎丸山孝広
セーフラッチでドアをロック「耐震ドア」
プッシュボタンとスライドラッチを組み合わせたセーフラッチで、ドアを閉めた状態でロック。地震の揺れでもドアが勝手に開かないので、頭上に設置した収納棚や食器棚にぴったりな扉だ。プッシュボタンを押しながら扉を引けばオープン。なお、使用したセーフラッチはスガツネのSL-211。製品により固定方法や適応板厚など違うので注意してほしい。
【使用する木材と金物】
ラジアタパイン集成材(厚さ18×幅400×長さ1820mm)1枚、セーフラッチ1個、蝶番(38mm)1セット、木製取っ手(64mm)1個、ビス(32mm)適宜
【使用する道具】
丸ノコ、ドライバードリル(プラスビット1番/2番、4mm径ドリルビット)、ボール盤(15mm径/26mm径フォスナービット)、T型ボックスレンチ、キリ、サシガネ、メジャー
【木取り表】*背板はなし
400×430mm 1枚 扉
300×394mm 2枚 天板・底板
300×400mm 2枚 側板
【セーフラッチの取りつけ側面図】*単位はmm
【耐震ドアの製作手順】