収納家具を作るうえで重要なポイントになるのが扉の固定方法。設置場所の環境、用途に合わせて最適な扉を取りつけるのが、快適な収納空間を実現するセオリーだ。ここではシーンに合わせた7つの扉の製作方法を紹介。空間にベストマッチする金具選びと扉の納め方を学ぼう。
写真◎福島章公
頭上の収納家具にコレ!上開きドア
下から上に向かって開閉する構造上、目線より上の高さの収納にぴったりの扉だ。キッチン吊戸棚はもちろん、冷蔵庫の上のデッドスペースのように、縦に短く横に長いスペースにも向いている。デメリットは高い場所に取りつけることが多いので、開閉動作がやや煩わしく、環境によっては照明や火災報知器などに干渉してしまうケースも。上手に取り入れて、快適な収納環境を実現したい。下開きドア同様、扉の大きさ、重さで、ステーを左右2個使う場合もある。
【使用する資材と金物】
ラジアタパイン集成材(厚さ18×幅400×長さ1820mm)1枚、フリーストップステー(上開き用)1個、スライド蝶番(105度開き/19㎜かぶせ)本体と座金それぞれ1組、木製取っ手、ビス(32mm)適宜
【使用する道具】
丸ノコ、ドライバードリル(プラスビット1番/2番、4mm径ドリルビット)、ボール盤(35mm径フォスナービット)、キリ、サシガネ、メジャー
【木取り表】*背板はなし
400×430mm 1枚 扉
300×400mm 2枚 天板・底板
300×400mm 2枚 側板
【上開きドアの製作手順】