事例集
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2021/8/3 11:00

シンプルながら機能は充実!DIY軽キャンパーファイル【7】

アナタの愛車も”旅仕様のクルマ”に早変わり!「コレだ!」と思うアイデアを盗み、自由気ままな旅に出かけよう!

 

シンプルながら機能は充実!車中泊を知り尽くした男の軽キャンパー

リアからの様子。右側にキッチン、左側にバーカウンターを設えている。ベッドは普段から展開しており、ふたり乗りに構造変更を行なった

【ベースカーDATA】
車種=スズキ・エブリイ/グレード=PC/走行距離= 13万km/ボディのカラーリング=オリジナル(全体はタカラ塗料の世田谷ベースカラー、バンパーはマットブラックをエアブラシで塗装)/搭載家電・装備=ソーラーパネル、シンク、FFヒーター、カセットコンロ、換気ファン、ノートパソコン、クーラーボックス

 

フロントからの車内。奥にはミニバーカウンターを設えた。バーカウンターの下スペースにはFFヒーターを設置

 

収納もたっぷりなキッチンスペース。アイアン塗装やカッティングシートを張ってブルックリンスタイルに演出した

 

シンク構造。ベッド下に収納したポリタンクからホースで給水している。排水管はもともとの穴を利用して車外へ出し、バケツにためてから流している

 

両サイドの上部には扉つきの収納スペースが。その下のパイプは濡れたタオルなどを乾かすのに便利だとか

 

白い布製の自作カーテンの縁には磁石が仕込んであり、しっかり固定できるようになっている

 

ベッドのフレームには角材や2×材を使用。スタイロフォームを敷き詰め、その上に車中泊グッズを収納している

 

ベッドフレームをはずし、サイドの棚を残した状態。棚は直接ビス留めして固定した

 

【オーナーDATA】

ATさん(47歳)、福岡県在住、DIY歴3年

製作期間/1年

製作費用/約15万円

ベッドサイズ/幅1000×奥行1900×高さ約100mm(ベッド寝床から天井の高さ約1000mm)

ベッド寝床の素材/ファルカタ集成材(12mm厚)+ウレタンフォーム(50mm厚)+合皮生地

車中泊をするようになったきっかけ/ITの仕事を辞めたあとに、テントを背負って歩いて九州1周にチャレンジしました。その道中で軽トラキャンパーを発見して、帰宅後に作ってみたいと思ったのがきっかけですね。まずは車のことを知ろうと思って整備士の仕事を始め、中古で買った傷だらけのエブリイをカスタムしました。

車内のカスタムテーマ/手探りの精神でとりあえず作ってみて、旅をして使ってみての繰り返しです。旅をしながらビルダーさんにインタビューして、面白そうなことや良さそうな部分を取り入れています。

寝るときのスタイル/夏はゴザを敷きタオルケット。冬は布団を持ち込んで、極寒のときは寝袋も使っています。

夏・冬の対策方法/夏は換気ファンを回しながら、リアの自作網戸を下ろしてリアゲートを少し開きながら固定して寝ています。また、1万円台という安さに魅かれてFFヒーターを設置しましたが、起動時に最高5kwは電力を食うしパワーも高すぎてあまりおすすめはしません(笑)。でも「寒くてもこれがあるから大丈夫」という安心感は得られました。

車内での自炊事情/自炊するときはパスタを茹でたり、米を炊いたりすることが多いです。長旅が多いのでサラダを買って野菜をとるようにしています。

思い出の旅ルート/日本海沿いに北海道まで進むルート。日本って大きいなぁと思いました。日本2周ぐらい旅しましたが、九州って改めていいところだなと思いましたね。日帰り温泉施設が多くて安い!(笑)

車中泊カスタムのアドバイス/車内全体にはGAINAという断熱塗料を塗りました。正直、断熱効果は真夏以外はそこまで体感できていないのですが、防音や結露防止につながったのが大きかった。激しい雨の日は天井の雨音が鳴り響いて寝られない。また、冬場朝起きたときに断熱していない鉄部分は水滴がすごい。極寒地ともなると、その結露が凍っていたりもするので、断熱って大事だなと思いました。

 

写真◎竹内美治

*この記事のデータや内容は2019年6月時のものです。