事例集
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2022/10/13 17:17

ハイエースをまるでホテルのように超快適な車内に!DIYバンコンファイル

軽バン、ミニバン、ワゴン、ハイエース、軽トラなどなど……アナタの愛車も”旅仕様のクルマ”に早変わり!「コレだ!」と思うアイデアを盗み、自由気ままな車中泊旅に出かけよう!

 

随所に“折りたたみ式”を取り入れた作りで一級品のバンコンを実現

リアからの車内。ソファでくつろぎながら景色を楽しむことができる作りになっている。装備も充実しているので、車内に一日中いても快適に過ごせそうだ

 

【ベースカーDATA】
車種=トヨタ・ハイエース/グレード=スーパーGL 4WD/走行距離=13万9000㎞/ボディのカラーリング=ホワイトパールクリスタルシャイン/搭載家電・装備=シンク、カセットコンロ、換気ファン、テレビ、温冷蔵庫、電子レンジ、カセットガスストーブ、Wi-Fiスポット、走行充電器、LED照明(自作)

 

ソファベッド。単色だと味気ないと感じ、ツートンカラーにしたのがポイント。もちろん座面下は収納スペースとして活用

 

ソファの座面と脚は折りたためるので、大きな荷物を運ぶ際に荷室を広くしたいときに便利

 

01 ソファからベッドへの展開手順。背もたれ裏に収納していたアルミ角パイプを、ギャレーの穴に差し込み、ソファ脚に3本引っかける

 

02 背もたれを取り外し、フレームにはめ込む

 

03 ピッタリ収まり、ベッドの完成。取り外し式のテーブルを設置すれば、お座敷としても使える

 

収納スペースたっぷりのギャレー。サイズは幅1510×奥行380mm。フレームは角材で組み、天板は15mm厚の合板にメラミン化粧板を張った

 

ギャレーの天板は開くことができ、中には食料や温冷蔵庫を収納している

 

取り外し可能な拡張テーブルの裏面。左右の脚は折りたためるので収納時も場所を取らない

 

シンク内部。給排水は10Lタンクにポンプを装着して行なっている。また、蛇口はシャワー式で、ホースを引き出すことで外でも使える

 

ギャレーのフロント側には調理器具などを収納。最下段の扉は縦開きの屏風式にすることで、車内と車外の両方からアクセスしやすい設計になっている

 

ギャレー上には天井収納ボックスが。もともとあった穴を利用して棚受けを取りつけ吊っている。扉はスライド蝶番で下開きに設計

 

シェードの役割も兼ねているサイドウインドウのパネルは折りたたみ式。合板に銀マットとクッションフロアを張りつけて製作した

 

【オーナーDATA】

舛重栄治さん(50歳)、兵庫県在住、DIY歴10年

製作期間/3年(現在も進化中)

製作費用/約25万円

ベッドサイズ/幅1100×奥行1950×高さ400mm(ベッド寝床から天井の高さ890mm)

ベッド寝床の素材/合板(12mm厚)2枚+ウレタンチップスポンジ(40mm厚)+ビニールレザー

車中泊をするようになったきっかけ/昔からアウトドアが好きで、バイクでキャンプツーリングをしていました。彼女がチワワを飼うようになって車で旅をするようになり、宿泊が多くなると急なお出かけの際、ペット可の宿は埋まっていることが多いんです。それでキャンピングカーを購入しようと思い、どうせなら普段使いにも便利なハイエースで車中泊カスタムをすることにしました。

車内のカスタムテーマ/エンジニアで前からもの作りは好きだったので、ビルダーに負けないような作りを目指しました。また、木材の表面には木目調のシートを貼って見栄えをよくする白と茶色を基調に、デザインに統一感を出すようにしました。

寝るときのスタイル/山用の高性能な寝袋を使っています。

夏・冬の対策方法/夏は換気ファンと自作網戸があるので、とくには対策していません。冬は就寝中以外はカセットガスストーブを使っているので、念のため窓に一酸化炭素チェッカーを設置しています。

車内での自炊事情/カセットコンロ、電子レンジ、エンゲルの温冷蔵庫などを常備していますが、車中泊では軽食を作る程度で、ご当地のものを食べることが多いです。

思い出の旅ルート/青森方面へ向かった車中泊旅でしょうか。宮城→岩手→青森→秋田→新潟というルートを1週間近くかけて巡りました。

車中泊カスタムのアドバイス/キャンプ雑誌や、キャンピングカーショーで展示されている車の内装が、構造を考えるうえでとても参考になりました。ちなみに、天井裏は制振シートのレアルシルトと、発泡樹脂のスタイロフォームで防音&断熱しています。これで豪雨の日でも寝やすくなったのでおすすめです。

*この記事のデータや内容は2019年6月時のものです。