柱、ベンチ、壁、垂木、桁まで木部の材はすべて間柱材。長さ105mmにカットした間柱材をサンドイッチするように組み立てた柱がポイントで、壁や桁はログハウスの工法のひとつであるピース・エン・ピース工法の要領で取りつけていける。
ピース・エン・ピース工法の要領で壁をはめ込んでいく
一部分に壁があり庭のコーナーなどに作ると目隠しフェンスの役目も果たすベンチつきパーゴラ。暑い夏は垂木にシェードなどの布地を掛ければ手軽に避暑スペースを作れる。また、壁の横にはワイヤーメッシュを取り付けているので、蔓性の植物を這わせたり、ハンギングプランターなども楽しめるはずだ。
使用した木材は間柱材のみ。サイズは27×105×2985mm(長さは3000mmと表記されていることもある)。ホームセンターでは5本束で販売されており、入手しやすい材だ。
柱も間柱材で製作。桁や横桟、壁を柱にはめ込むように取りつけるため、105mmにカットしたものをサンドイッチするように組み立てた。
柱をこのように組み立てると、壁を好きなようにはめ込んでいける。本作ではすき間なくはめ込んでいったが、すき間を作ってもいいし、すき間なくはめ込んで窓抜き加工をしてもいいだろう。
作品づくりの重要ポイントは、しっかりと柱と桁の水平&垂直を確認しながら取りつけること。この作業を正確に行なってしまえば完成まで一挙に進むはずだ。
仕上げに木工用ディスクを装着したディスクグラインダーで柱や桁にダメージ加工し、使い込んだ風合いを演出したが、仕上げは好みで。自由度の高い作りになっているので、自分なりのベンチ付きパーゴラが作れるだろう。
【構造図】*単位はmm
【木取り表】*単位はmm
【その他の資材】
基礎石10個、インスタントモルタル3袋、ワイヤーメッシュ2枚(1×2m/網目サイズ100×100mm)、スリムビス(40mm)、水性塗料
材料費…約4万5000円
【主な使用道具】
インパクトドライバー(ドライバービット/6mm径ドリルビット)、丸ノコ、ディスクグラインダー、カナヅチ、ゴムハンマー、タンパー、メジャー、水平器、ハケ、ベンダーなど
STEP1 整地して柱の基礎石を配置する
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STEP2 柱とベンチの脚を作る
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STEP3 柱を立てて各部材を組み立てる
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STEP4 ダメージ加工をして塗装する
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写真◎田里弐裸衣、ドゥーパ!編集部
川鍋正人 Masato Kawanabe
イノセントガーデン主宰。ヴィンテージ感ある庭作りを行なう。古民家を自らリノベーションしたcafe ONIWAのオーナーとして、カフェの雑木林が印象的な庭作りもこつこつと行なっている。今回製作したベンチつきパーゴラもこのカフェで見られる。http://www.innocent-garden.com/