田舎暮らしの頼れる相棒、チェンソー。薪作りや枝打ちなど日々の仕事を能率的にこなすには欠かせない道具だが、価値はそれだけにとどまらない。もっとクリエイティブなDIYを楽しませてくれるし、じっくり大切に整備するほどに愛着を感じさせてくれる味わい深い機械でもある。そんな素晴らしきチェンソーライフに誘ういくつかのノウハウを紹介しよう。
チェンソーで木を加工して家具やオブジェを作る……これほどダイナミックでワイルドな木工はない。せっかくチェンソーを手にしたなら、ぜひその楽しさを味わいたい。入門編として、たとえばサインボード作りなどはいかがだろう。

Step 1 文字の輪郭を彫る
立体的な文字が重なりながら連なっているように見えるサインボードを作る。まずは文字全体のアウトラインを彫る。
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01 作業中に材が動かないよう、作業台などにしっかりと固定する 02 チョークなどで文字を下書きする 03 下書きに合わせて文字の輪郭を彫る。キックバックしないよう、ガイドバーの先端下部を使って彫る 04 曲線はガイドバーを立て気味にすると彫りやすい。ただし、立てすぎるとキックバックしやすいので要注意
Step 2 文字を立体的にする
各文字の右端から左端に向けて傾斜がつくように表面を欠き取り、文字が重なる部分に段差をつける。
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01 ガイドバーを寝かせ、各文字の右端から切り込む。やはりガイドバー先端下部を使って切る 02 各文字の左端に向けて傾斜がつくよう、ガイドバーを少し斜めにして表面を欠き取っていく。一度に厚く欠き取ろうとせず、少しずつ削っていくのが失敗しないコツ 03 1文字ずつていねいに削っていく 04 ガイドバーを寝かせて欠き取りづらい部分は、立てて削る 05-1 欠き取り作業が終わったら全体のバランスを確認。必要であれば、輪郭を深く彫り直したり、表面をブラッシングしたりして整える 05-2 欠き取り作業が終わったら全体のバランスを確認。必要であれば、輪郭を深く彫り直したり、表面をブラッシングしたりして整える
Step 3 仕上げの装飾を施す
最後に好みに応じて装飾を施せば完成。ここではチェンソー木工らしいワイルドさを強調する仕上げに。
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01-1 材の両端に切り込みを入れたり、表面を大ざっぱに面取りしたりして、よりラフな雰囲気に 01-2 材の両端に切り込みを入れたり、表面を大ざっぱに面取りしたりして、よりラフな雰囲気に 02 表面にアクリルラッカースプレーを吹く。バーナーで焼いてもいい 03 文字の表面のみブラッシングして再び木地を出せば完成
曲面でも作業手順は同じ
文字を彫る面が曲面であっても、作業手順は変わりない。丸太のままサインボードを作るのも面白いだろう。
丸太を製材したときの端材でサインボードを作っているところ写真◎門馬央典
栗田宏武 Hiroaki Kimura
カナダで開催されるチェンソーカービングチャンピオンシップで3年連続チャンピオンに輝いた経歴を持つ、国内チェンソーアーティストの第一人者。