木工では切るだけでなく溝を彫る(切る)ことも、作品の出来映えを上げるためにも必要なテクニックだ。今回は溝加工にスポットをあてて、さまざまなアイテムによる溝加工のバリエーションを紹介する。
大入れの溝彫り1/ノコギリとノミで幅のある溝を彫る
棚板などを差し込む溝にする大入れの溝はノコギリとノミで彫る。墨線に沿って溝の底まで切れ目を入れたら、左右切れ目の真ん中にもう1本切れ目を入れてから、ノミで不要な部分を欠き取る。最後にノミで溝の底をきれいにさらっておく。
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大入れの溝彫り2/トリマーで幅のある溝を彫る
トリマーの両側にフェンスを固定し切削幅を限定して、トリマーの動きを規制する。こうしてまず溝の左右端を彫り、あとはトリマーを左右に振りながら溝をさらっていけば、幅のある溝もきれいに彫れる。
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本ザネ接ぎの溝彫り/丸ノコとノミで細長い溝を彫る
本ザネは、向かい合った2枚の板の木端の、片方に凹部、片方に凸部を加工して接合する方法。凹部の溝を彫るには、まず丸ノコで溝の幅を決め、次によく切れるノミでさらって整える。
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ホゾ継ぎのホゾ穴/ノミだけでホゾ穴を彫る
ノミだけで溝や穴を彫るのは古くからの方法。よく研いだノミでも根気、時間がかかる方法だが、焦らず意識的にていねいに作業するときれいに加工できる。作業は「彫る」よりも「切る」感覚で進めるとよい。
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溝のデザインバリエーションが楽しめる/ルーターテーブルで板接ぎの溝を彫る
ここではルーターを取り付けたルーターテーブルならではの溝加工として、板接ぎの溝加工を紹介。登場するビットは海外から取り寄せたもの。いずれもルーターテーブルでのみ使用できるビットだ。
・ジョインテッドビットで二重の斜め接ぎ
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・一度の切断でサネ接ぎができる
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・カッターで彫る雇いザネ接ぎの溝
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・見た目もきれいなフィンガージョイント
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溝切り専用の組み合わせカッター/テーブルソーでダドーを使う
ダドー(DADO)は昇降盤や、テーブルインサート(チップソーの厚みに合わせて、突出し部周囲を覆うフタ)のあるテーブルソーしか使うことができないスペシャルな溝彫り用カッター。セットされたカッターの枚数を変えることで、いろいろな幅の溝彫りに対応する。輸入品のためサイズがインチ規格なので、材の加工時に注意が必要。
*掲載データは2016年10月時のものです。