鉄の加工でも木工の木取りと同じように、プランのサイズに合わせて切断するのが作品づくりの第一歩となる。
今回は金工の現場で鉄材の切断に使うポピュラーな道具を紹介する。
金属の切断は刃の選択がポイント
金属の切断加工の手段を考える場合、すでに電動工具を持っていれば、その工具の刃を金属切断に適したものに交換して作業するのが一番合理的だ。DIYでも使われているジグソー、丸ノコ、ディスクグラインダーには、それぞれ専用の鉄工用の刃(刃の呼び名はジグソーではブレード、丸ノコではチップソー、ディスクグラインダーでは切断砥石)がラインナップされている。これら刃の種類には鉄用のほかにも、アルミ用、ステンレス用など細分化されたバリエーションが販売されている。切断面のきれいさでみると、この3機種では、丸ノコ、ジグソー、ディスクグラインダーの順に切断面は粗くなる。
手軽に金属の切断をするなら、手工具の金切りノコギリや金切りバサミを使う手もある。電動工具と比べて安価に手に入れることができ、金切りノコギリは金属パイプの切断に、金切りバサミは薄鉄板の切断に便利に使うことができる。
道具の基礎知識・手工具編
金切りバサミ
金切りノコギリ
パイプカッター
ワイヤーカッター
ベンダー
道具の基礎知識・電動工具編
丸ノコ
ジグソー
チップソー切断機
ディスクグラインダー
鉄工用バンドソー
高速切断機
プラズマ切断機
*掲載データは2017年4月時のものです。