現在タイヤチューブの穴あきによるパンクの修理料金はひと穴1000円から1500円程度。これが、タイヤレバー2本(プラスチック製200円程度)と、パンク修理キット(100円ショップで110円)を用意しておけば、あとは日曜大工の道具を利用してDIYで修理できる。
パンク修理はやればやるほど慣れてきて簡単に行なえるようになる
ここで紹介しているパンク修理は、英式バルブというバルブ形式のチューブを使う自転車のパンク修理の仕方。ママチャリと呼ばれる一般自転車、実用車に利用できる。
朝見たら、空気が抜けていたという場合、パンクと同時にバルブの破損という線も疑ってみる。バルブの虫ゴムを交換するだけで、大丈夫という場合もある。
自転車はひっくり返し、車輪を上にして作業するとやりやすいが、ハンドル上にランプやアクセサリー類が付いているときは、傷付かないように養生するか、外しておく。
まず、最初にブレーキを緩めて、タイヤまわりでチューブを自由に動かせるスペースを作っておく。チューブはリムに引っ掛けたり、かまれたりしないようにていねいに取り出すこと。修理したチューブをタイヤに入れるときは、捻じれたり、タイヤ内で折りたたまれたりしないように注意する。急がず、焦らず、ていねいに作業するのがコツだ。
購入したパンク修理キット。写真右から紙ヤスリ、虫ゴム2本、専用接着剤、パッチ4枚がセット。収納用のケース付き
長さ10cm程度の自転車用タイヤレバー。平らなプラスチック製が使いやすい(写真下)
STEP0 バルブの補修
01 袋ナットを緩め取り出したバルブ。根元の部分がすれて切れている虫ゴム 02 バルブから切れた虫ゴムを外す 03 切れた虫ゴムと、バルブ本体 04 新しい虫ゴムをバルブの足に根元まで差し込む。この状態のバルブをタイヤにセットして、空気を入れて、漏れがなければ、パンクの原因はバルブの破損
STEP1 ブレーキを解除する
01 自転車をさかさまに置き、ブレーキのブロックをクランプで左右から締め、完全にブレーキがかかった状態にしてから、ブレーキワイヤーの一番端を固定しているナットを緩めブレーキワイヤーをフリーにしてしまう 02 ブレーキワイヤーをフリーにしてクランプを外すと、ブレーキはこのように貝が口をあけたようになる
STEP2 チューブをはずす
01 バルブを止めている袋ナットを外し、バルブを取り外す 02 ロックナットも緩めて取り外す 03 タイヤを左右からつまむとパリッという感じで、写真で白いラインに見えているタイヤのビードがリムから外れる。タイヤを回しながらタイヤをつまみ、ビードをリムからはがしておく(ビードを落とす) 04 タイヤレバーをビードの裏に差し込み、リムに引っ掛け、テコの原理でビードを持ち上げてリムの外側に出す(ビードを起す)。このときタイヤレバーでチューブを引っ掛けるとチューブを裂いてしまうことがあるので要注意 05 はじめのタイヤレバーを写真のようにスポークに引っ掛け、10〜15㎝程度横で同じようにビードを起す。これを左右順番に振りながら繰り返し、全周でタイヤがリムにかぶさるようにする 06 タイヤに指を突っ込んでチューブを引き出す。無理はせず、真横方向に引き出す 07 バルブのところまでチューブを抜く
STEP3 パンクを修理する
01 ここで一度バルブを組み立て、空気を入れる 02 水を張ったタライなどにタイヤを沈め、パンク部分から出る泡でパンクした所を正確に確認する。確認したらパンクした所をしっかり覚え、またチューブから空気を抜く 03 パンク個所のまわりにヤスリをかけ、表面を荒らす。紙ヤスリなら60番~80番程度が使いやすい 04 専用接着剤を後で貼るパッチより広めに、薄く均等に塗る。塗り終わったら5分程度放置し、半乾きになるまで置く 05 待っている間に、パッチの裏紙(銀紙)をていねいにはがしておく。パッチの脇部分の薄いところをちぎらないように注意する 06 パンク個所にパッチを当て、カナヅチの頭で叩かず、擦るようにして圧着する 07 パッチ表面の薄いセロハンを慎重にはがす。ここでパッチがはがれたら失敗。手順04からやり直し 08 またチューブに空気を入れ、水中で、しっかり修理できているか確認する
STEP4 チューブをタイヤに入れる
01 空気を抜いて、バルブをリムに戻す 02 チューブが捻じれたり折れたりしないように注意しながら、タイヤの中にチューブを押し込んでいく 03 空気を入れ、タイヤのすき間から全周を覗き、チューブがきれいに入っているか確認。バルブを軽く押せれば、バルブ部分のチューブもきれいに入っている 04 タイヤレバーをビードに差し込んで、レバーを起しながらリムにビードを戻していく 05 バルブ根元のロックナットを元に直し、袋ナットもバルブに戻す 06 必要な圧に空気を入れ、ロックナットを根元まで締める
STEP5 ブレーキを元に戻す
01 自転車を上下元に戻し、ブレーキパッドがリムに密着するようにクランプで締める 02 ブレーキワイヤーを引っ張りながらナットを締めブレーキパッドとリムのすき間が3㎜ぐらいになるようブレーキワイヤーを張り、実際にブレーキをかけ、ブレーキが効くことを確認する。これで、パンク修理の工程が終了 *掲載データは2012年4月時のものです。