ガーデニング作業の合間の一杯のコーヒータイム。
スツールに腰掛け、ガーデニングプランを立てながら、ゆったりと過ごす時間。
できれば風が頬をかすめる半野外な空間がベストだ。
独りで庭を眺めながら、ほっとひと息つく。
男のそんな思いに感応し、DIYで作る「庭カフェ」を提案。その作り方を解説しよう。
<使用材料一覧>
木材… 2×4材、2×8材、4×4材、1×6材、サネ加工のスギ壁板、枕木(1200mm)、垂木
金物…コーススレッド(75/65/38mm)、細ビス(45mm)、鉄筋(10mm径)、傘クギ、スジカイ、ワイヤーメッシュ(2.6mm径)
石材…羽子板つき沓石、アンティークレンガ
塗料…油性ステイン、水性ステイン
その他…ポリカ波板、砂、珪砂
<主な使用道工具>
インパクトドライバー(ドライバービット/木工&金工ドリルビット)、トリマー、丸ノコ、スライド丸ノコ、ディスクグラインダー、ノコギリ、カナヅチ、カンナ、ノミ、水平器、丸ノコガイド、留めスコヤ、メジャー、番線カッター、ラジオペンチ、石工ハンマー、目地ゴテ、ガスバーナー、ハケ、ペール缶、脚立、養生シート
DIY POINT1 基本的な骨組みとデッキ部を作る
現状は、不定形のやや狭い場所。ここに屋根つきパーゴラ状のオーバーヘッドとデッキ&レンガペイビングの床、さらに壁をつけて、半分野外の部屋的空間を作る。まず、土台と基本的な骨組みを作る。
DIY POINT2 屋根を張る
ここではクリアのポリカーボネイト波板を屋根材として張ったが、垂木の密度を増やしてそのままにするのもよし、夏はよしずをかけたり、ツル性の植物を這わせたりして、天然の日陰にしても面白い。
DIY POINT3 アンティークなレンガでミニペイビング
床の手前右側はアンティークレンガをペイビングした。まずエッジ部分をやや深く掘り込み、レンガを立てて並べてエッジングとし、内側は地面をならしたあと、砂を敷きながらぴったりと敷いた。ハンパ部分はカットして調整。モルタルはまったく使っていない。
DIY POINT4 壁・棚・デスクを作る
板材を使った壁張りは、横使いでもいいし、縦使いでもいいのだが、ここではサネ加工したスギ板をすき間なくぴったりと合わせて縦に張っていった。ただし、上側の壁は採光のため、すき間をあけた。また壁張りの前に、その下地作りを兼ねて、横桟や棚板、さらに折りたたみ式のデスクを取りつけた。
DIY POINT5 枕木ウォールを立て、メキシカンタイルを張る
この空間にアクセントをつけるために、古い枕木を2本、右側に立てることにした。段違いに立て、変化をつけると同時に、メキシカンタイルをはめ込んで遊び心をアピールすることにした。
デスクの天板にもメキシカンタイルを張ってみた!
枕木と同様、今度はデスクの天板にもメキシカンタイルを埋め込むことに。今度は3枚のタイルを横に並べて張ってみた。
DIY POINT6 押し開き窓を作る
正面から見て左の壁はすでに塞がっているが、これを開口し、押し開き式の窓をつける。3mm厚のアクリル板をはめ込んだ窓は、2×6材を割いたものを枠板とし、ストレートビットをつけたトリマーで溝加工したものだ。
DIY POINT7 鉄筋でランタンハンガーを作る
変哲のない鉄筋がノスタルジックな小物に変わる。ディスクグラインダーで適当な長さにカットしたあと、焚き火やガスバーナーで先端部を炙り、真っ赤になったところを石工ハンマーで叩いて、できるだけ平たくする。ここに上下に穴あけしたあと(金工用ドリルビット使用)、柱にビス留めすれば、いい感じのランタンハンガーになる。
DIY POINT8 エイジング塗装する
主な組み付けが終わった時点で塗装に入る。選んだのはキシラデコールの油性ステイン(エボニ)と水性ステイン(ワイス)。壁やデスク等のメイン箇所にエボニを塗り、デッキと窓枠、それにスツールをワイスで塗った。ただし、デッキ、窓枠、スツールはワイスを塗る前に、ガスバーナーで焼きムラを作り、その上にワイスを塗った。これでオシャレなエイジング塗装となるのだ。
ビギナー向きの簡単スツールを作ってみよう
1×6材2枚を並べた座板を2×4材の受けと脚で支える超簡単スツール。接合はすべてビスによる突き付けで、まさにビギナー向けの木工作品だが、簡単なエイジング塗装のアイデアで素晴らしい作品に変身する。
オシャレなワイヤーネットをつけてみよう
コンクリート補修用のワイヤーメッシュを加工し、両側に板材を取り付けて壁に取り付けるといろいろな小物を引っ掛けられるネットになる。
これで完成!
写真◎佐藤弘樹/製作◎アポロ佐藤
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*掲載データは2013年2月時のものです。