全身の肌をじりじりと焼き尽くすような、強い日差しが降り注ぐ季節がやってきました。そんな猛暑を乗り切るには水浴びするのが一番。今年の夏は自宅の庭で、DIYでプール開きをしてみませんか?夏休み中の子供たちも喜ぶこと間違いなし!
パターン1・日曜大工感覚で作る!解体も可能な木枠+シートタイプ
1、水圧に耐えられる構造にする
浴槽の構造は、角材や2×材などで骨組みを作り、合板で壁を取り付けるのが一般的。ここで注意しておきたいのは、水圧は水の深さが深いほど高くなり、思っているよりも水圧の力は強いということ。解体するのであればできるだけ簡単な構造にしておきたいが、壊れてしまっては元も子もないので、なるべく頑丈に作っておこう。
2、大きいシートで全体をすっぽり覆う
木枠のすき間からの水漏れを防ぐにはブルーシートなどを使う。シートはなるべく厚手のもので、サイズはプール全体を覆える大きさであればOK。さらに防水性にこだわるなら、池作りに使う防水シートを使う手もある。
3、杭などを立ててさらに補強する
底面に近いほうが水圧が高く、耐久性が不十分だと木枠の下部が広がって倒壊して水が溢れてしまう。倒壊を防ぐためには木枠の外側にあてがうように杭を立てたり、骨組みにスジカイを入れるなどしておくと安心だ。
パターン2・耐久性にこだわる!コンクリートでガッチリ固定タイプ
1、穴掘りは重機を使うのがおすすめ
シャベルで地道に手掘りするのも手だが、広くて深いプールを作りたいときや、地盤が固くて掘り進めることができないときはミニユンボを利用するといい。操作方法は建設機械レンタル店でもひと通り教えてくれるが、不安な人はメーカーの技能講習を受けるといい。自分の敷地内で乗るのであれば特別な免許はいらないので、ぜひトライしてみよう。
2、ブロック、砕石+ワイヤーメッシュを下地に使う
コンクリートで浴槽を作るタイプは耐久性の高さ、さらに地面の下に設置するのであれば水圧のことを考えなくてもいいのがメリット。よくガレージの基礎として用いられる、コンクリートブロック布基礎を地面の下に作るイメージで作れる。側面は鉄筋を入れながらブロックを積み、全体をコンクリートでカバー。底面には砕石を突き固めてワイヤーメッシュを張り、ベタ基礎にして耐久性をアップさせてもいい。
3、排水方法を決めておく
底面に排水口を作り、地下に配管をつないで排水するといった方法もあるが、底面に勾配をつけたりする手間を考えると、DIYでは水中ポンプなどを使って排水するのがベター。また、あまり水を入れ替えない使い方をする場合は、電動フィルター(ろ過機)の設置が必須になる。
4、最後にコンクリートの塗装もしておきたい
使うときだけ水を入れる場合でもコンクリートは劣化していくので、コンクリート用の塗料で多少なりとも防水対策を施しておく。ウレタン系のプール専用塗料は取り扱いが難しいため、DIYではあらかじめ防水剤を混ぜたりFRP樹脂などを使おう。
パターン3・いろいろ選べる!簡単施工で高品質なキットタイプ
1、市販のキットプールは種類が豊富!
家庭用の大型ビニールプールといえば、INTEX社(外国製)などが有名だ。その他の素材ではFRPや木製などがあり、形も長方形や円形などさまざまな種類があるのでチェックしてみよう。
2、プールつきデッキにカスタマイズ
キットのプールをそのまま庭に置いて楽しむのもいいが、せっかくならばプールの周囲にウッドデッキを作って、リゾート感あふれる庭を演出してみよう。泳ぎ疲れたときの休憩所としても使うことができ、プールと床板の高さを合わせればハシゴやステップがなくてもプールに入ることができる。
3、穴を掘って埋め込んで設置してもOK
プールの大きさに合わせて穴を掘って整地し、地中に埋めて常設するのもひとつの方法。ビニール製のプールを設置する際は、土の重みで変形しないようにブロックで囲ったりしておくといい。
イラスト◎丸山孝弘
*データや内容は2016年6月時のものになります。