達人に訊く
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2021/9/2 20:05

ガーデニング王に学ぶ!ウッドデッキの教科書【3】~整地&土台の施工~

シンプルなウッドデッキ作りをベースに、作り方の基本を学ぶ本企画。第3回目は、ウッドデッキ作りで最も重要な土台部分の施工のポイントを伝授!

今回製作したフェンス&ベンチつきのデッキ。広さは幅5400×奥行2790mm。これを例に製作手順を解説する

 

ウッドデッキの整地

施工場所にある障害物を取り除いて地面を整える。施工前にこの作業をすませておくとスムーズにウッドデッキ製作を進められる。

 

石や雑草などを取り除き、施工現場を整える

整地はしっかりやっておきたい。一見、地面には何もなさそうに見えても、いざ基礎石を置こうとしたら大きな石が隠れていたなんてこともある。施工前の準備として、石や雑草などの障害物を取り除く作業はやっておきたい。障害物がなくなったのを確認したら地面を平らにならしておく。同時に施工現場の周囲をスッキリさせて資材置き場と作業スペースを確保しておこう。

施工の邪魔になる大きな雑草はすべて抜く。石などの障害物があったら避ける

 

障害物を取り除いたらジョレンで地面を平らにならす

 

床下の雑草をシャットアウトする防草シートの敷き方

日当たりの良い場所にウッドデッキを作ると、床のすき間からニョキニョキと雑草が顔を出すなんてことがある。そんな雑草予防のために防草シートを敷いておきたい。デッキ床下は床の張り替え作業などをしない限りチェックできない部分なので、防草シートは耐久性が高く、しっかりと雑草を予防する不織布タイプを選ぼう。

使用した防草シートはカインズホームの雑草ブロックシート。1×10mで2480円ほど。左は別売りの押さえピン。10個入りで498円ほど

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ウッドデッキの土台

デッキ作りで一番重要な土台作り。窓の前に立てた束柱を基準に根太を設置した。大きさやデザインを問わずに使える基本的な施工方法だ。

 

掃き出し窓前に立てた束柱を基準に根太を設置していく

土台作りはウッドデッキ作りで一番大事な作業。時間をたっぷり使って慎重に進めたい。

今回のデッキ作りでは母屋の掃き出し窓前に立てた束柱を基準に根太を設置する方法をとった。両端に根太を設置して水糸を張り、その水糸を基準に内側の根太を設置する。なお、根太の高さはできあがり高さから床板厚を引いたもの。

根太の設置方法は次のとおり。基準となる掃き出し窓前の束柱に根太を仮留めし、水平を確認しながら庭側の束柱の必要な高さを測る。基礎石に束柱を立てたら再度水平をチェックして根太を接合する。この繰り返しで土台ができあがっていく。

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地盤が弱いときは砕石を敷く

なお、地盤が弱く不安定な場所に施工する場合は、基礎石を設置する箇所に穴を掘り、砕石を敷き、地面をしっかりと突き固めるといい。これだけで丈夫な地盤になる。

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根太には真っすぐな材を使う

ウッドデッキでは安定した土台を作ることが一番大切。土台には反りやねじれのないいちばん真っすぐな木材を使用すること。反りやねじれがあるものは床板に使用する。床板は土台に接合することで、多少のゆがみが矯正される。

木口から木材を見て反りやねじれがないか確認する

 

何人ぐらいで作業するとよいのか?

作業人数については少なくとも3人。できれば4人欲しいところだ。というのも長い木材を接合するときなど、ふたりで材を支え、ひとりがインパクトドライバーでビスを打つというかたちを取れるからだ。4人いれば部材の切断作業に集中できる「切り出し要員」をつくれる。切り出し要員がいると作業効率が格段にアップする。

ウッドデッキ作りはこのように長い材を接合することがある。材を支える人員がいると作業しやすい

 

小面積のウッドデッキに最適!根太を先に組む土台作り

先に根太を組んでしまう土台の作り方は小面積デッキに最適な方法だ。根太を組んだら基礎石の上に仮置きし、束柱を立てていく。通常のデッキ作りよりスピーディーに作業できる。根太枠を持ち上げて仮置きするため、この方法で作るときも作業人員は3名程度欲しい。

写真◎佐藤弘樹、福島章公/イラスト◎丸山孝広

木村博明 Hiroaki Kimura

今回のウッドデッキのデザイン・施工を担当したのは木村グリーンガーデナーの代表(写真左)。SOU・SOUのウェアを身にまとって作業するおしゃれな庭師。モダン和風なガーデン施工に定評がある。「TVチャンピオン 極」(テレビ東京系)のガーデニング王決定戦で優勝。写真右は蔭山さん。親方である木村さんの指示を受け、テキパキと木材の切断、接合を担当。