キッチンの換気扇は、調理中の微小な油分を含んだ煙などを排出するのに利用されるため、とくに油分が集まる場所だ。換気扇をきれいに保つには、3カ月に一度はメンテナンスしてきれいな状態を保ちたい。
手作りブレンド洗剤で汚れ落としをパワーアップ
今回は2種類の洗剤をブレンドして使った。洗剤のなかには混ぜると化学反応で毒性のあるガスを発生するものもあるが、今回混ぜた中性洗剤と酸素性漂白剤では、そうした心配はない。安全に使うことができる。ただ、酸素性漂白剤は弱アルカリ性で、皮膚につくとヌルヌルするので、肌の敏感な人は食器洗い用のグローブをして作業したほうがいいだろう。素手でさわったあとは、よく真水でアルカリ分を洗い流しておく。
ブレンドの目安は、写真の酸素性漂白剤で水1Lに付属のキャップで1杯。同じく中性洗剤は水1Lに25cc程度入れて、よく混ぜて泡立てておく。使う水は40度程度に温めておくといい。温水だと顆粒の酸素性漂白剤がよく溶けるからだ。
分解できるところまで分解する
作業はコンセントから電源プラグをはずしてからとりかかる。換気扇のカバーはベースにビスや爪で固定されているので、固定パーツを見つければ簡単に取り外すことができる。羽根は回転方向と逆に回すとはずすことができるはずだ。カバーと換気扇は、すぐに油分が付着する部分なので、目で見て汚れていなくても、3カ月経っていれば、表面は油分でべたついている。目で見て汚れがわかる状態では汚れは相当進んでいるということだ。またプルスイッチの紐は油汚れが溜まりやすいので年に1度程度交換するといい。紐はパーツとして150円ぐらいで購入できる。
つけ洗いでしつこい汚れを浮かして落とす
カバー、羽根を取り外すとベース部分とモーターを支える支柱が見える。ここが一番汚れる部分だ。この部分は写真のようにクッキングペーパーを短冊状に切り分けたものを、ブレンドした洗剤に浸けて、汚れの上から張りつけて20分以上そのままにしておく。取り外したカバーと換気扇は、これらを完全に浸けることができる容器に入れて、洗剤をそそぎ20分以上こすったりせず、つけ洗いする。
待ち時間が過ぎたら、クッキングパーパーをはがして、真水に浸けてよく絞ったウエスで洗剤分を拭き取り、乾燥すればOK。つけ洗いしているカバーや換気扇は、スポンジで軽くぬぐいながら、流水で洗剤分を落とし、よく拭いて乾燥させる。乾燥したカバーと換気扇を元に戻せば終了だ。
汚れ落としの例
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