温度調節ハンドルの操作で、お湯と水を混合し、好きな温度で使うことができる混合水栓は、どこの家庭でも見られるもの。便利な機能だが、機械である限り経年の劣化は避けられない。今回は設置して20年以上経過している混合水栓の水漏れを止める。
Oリングをチェックして必要なら交換する
バスルームにある混合水栓の、温度調節ハンドルの根元から水漏れ。ひと晩で手桶一杯の水が漏れている。とりあえずDIYで対処できるか、この段階で心配であれば、バスルームの混合栓のメーカーに問い合わせて相談すればいいだろう。問い合わせる場合は製品番号を控えておくと、話がスムーズになる。
混合水栓の動き自体に問題はないので、今回のメンテナンスでは内部の温度調節機能部のOリングをチェックしてみる。金属製の水栓で水漏れの原因になるのが、Oリングやパッキンといったゴム製の部分。今回の混合栓は1997年までには製造が中止されているらしいので、少なくとも20年は経ったモデルだ。さすがに金属部分はしっかり作られているが、ゴム部分の経年劣化は避けられないだろう。
Oリングをチェックするために、温度調節機能部を取り出すには、このモデルではウォーターポンププライヤーを使う。ウォーターポンププライヤーがない場合は、温度調節機能部のスプラインをしっかりくわえることができる大きめのプライヤー、モンキーレンチなどで代用できる。温度調節機能部を取り出したらOリングを取り外し、点検して摩耗や傷、へたりがあれば同じサイズの新品Oリングと交換する。ホームセンターにはたくさんの規格Oリングが並んでいるが、古いOリングの場合、すでに規格外品となっている場合もあるので、そうした場合はメーカーに問い合わせれば間違いない。
作業の手順例
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