持ち手をつけ、手軽に持ち運べるようにした小物収納ボックス。4枚の側板および中央仕切り板の接合には組み継ぎを用い、底板と仕切り板の接合は大入れ継ぎ。ビスやクギをいっさい使わない構造となっている。
ここでは組み継ぎの切り欠きは胴付きノコギリとノミで、大入れ継ぎの溝彫りはトリマーで加工。使用したビットは8mm径ストレートビットで、いったん8mm幅で彫ってから2mmずらして再び彫り、10mm幅の溝にしている。溝の深さは中央仕切り板を除いて4.5mm。中央仕切り板は両面に溝を彫るため、深さ3mmとした。もちろん、ボックスのサイズや仕切り板の配置は、収納物に応じてアレンジするのがベター。また、作例は9mm厚の針葉樹合板を使いラフな仕上がりとしているが、堅木の無垢材などを使って緻密に仕上げようとすれば、なかなか作りがいのある木工課題となるだろう。
<主な使用工具>
丸ノコ、トリマー(8mm径ストレートビット)、胴付きノコギリ、ノミ、カナヅチ、ケヒキ、スコヤ、ハタガネ、メジャー
*掲載データは2017年8月時のものです。