薪ストーブ、ロケットストーブ、ピザ窯、囲炉裏など、火のある暮らしを楽しむために、薪は欠かせない。オンシーズンが来る前に、できるだけたくさんの薪を準備し、安心して次の寒い冬を迎えたい。そんなアナタに捧げる、正しい薪棚の作り方。
正しい薪棚とは?
冬場に備えて用意した薪をどう保管するか。家の裏の軒下に適当に置いておいて、湿って腐っちゃったり、虫に食われたり、カビが生えたり、椎茸が生えてきちゃった(!)なんて話を聞くと、やっぱりちゃんとした薪棚が欲しくなる。どうせ作るなら間違いのない薪棚を作りたい。そこで、薪棚作りの名人から聞いた正しい薪棚の条件を挙げてみた。
・日陰でも日向でもいいが、風通しのよい場所に作る。軒下や建物に沿って設置するときは家側と薪棚の間に必ずすき間を作ること。
・風通しのよい構造にする。棚板を空き空きにする。側板や背板は全面張りにしない。
・屋根は必要。適当な傾斜をつけて、軒の長さは十分に。
・薪の長さは35~40cmが基本。棚の奥行サイズもこれに合わせたい。
・細い薪、太い薪、未乾燥の薪、乾燥した薪、樹種など、薪の分類に沿って区分けできるようにすると便利。
・薪を、奥と手前の2列に並べるときは、手前と裏側の両側から薪を取り出せるようにすると便利。
・なるべく材を無駄にしないようなサイズとする。たとえば、2×材を使うなら、市販されている6ftとか3ftの材をノーカットで使えるようなサイズとする。
・敷地の端に作る場合、隣地に屋根の軒がかからないように注意をする。
以上が、薪棚作りのポイントだ。
薪棚ミニウォッチング
取材・文◎脇野修平
*掲載データは2015年10月時のものです。
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