棚板の留め方はいろいろある。ここでは9パターンの作業手順を詳しく紹介。デザイン、機能、使用資材、製作難易度…何を重視したいか検討した上で、好みの留め方を選べばいい。

パターン1&2の製作手順はコチラ
パターン3&4の製作手順はコチラ
パターン5&6の製作手順はコチラ
パターン7 棚ダボをつけて可動棚にする
側板に埋め込んだメン(メス)に、オン(オス)をはめて棚受けにする棚ダボ。さまざまな高さにメンを埋めておけば、オンをはめる位置によって、棚板の高さを変えられる。

ネジで付けはずしができるメンとオンからなる棚ダボ。今回は9mm径を使用
<作業手順>
01 側板の内面に棚板の下端の位置を墨つけし、棚板とサシガネをあてがって、棚ダボをつけたい適当な位置に印をつける 02 印にあわせてダボ錐ビットでダボ穴をあける。棚ダボより1㎜小さい8mm径のダボ錐ビットを使用 03 当て木の上からカナヅチで打ち、メンをダボ穴に埋め込む。オンとメンを組んだ状態でも、メンのみでもどちらでもいい 04 メンを側板に埋め込んだ。ネジを回せば、オンをはずせる 05 そのまま棚板を棚ダボの上に載せてもいいが、棚板の裏面に棚ダボがはまる溝を掘れば完成度が高まる。棚板をあてがい、棚ダボの中心位置を墨つけする 06 サシガネを使い、棚ダボの中心位置をしっかり墨つけ 07 棚ダボと同じ9mm径のストレートビットをトリマーにつけ、出ししろを棚ダボのオンよりやや長い10mmに設定する 08 棚板をクランプでしっかり固定し、墨線に合わせてトリマーで削る 09 棚ダボ用の溝が掘れた 10 ドリルで溝を掘る方法もある。棚ダボの中心位置を墨つけした2枚の棚板をクランプで固定する 11 2枚の板の墨線のあわせ目を9mm径のドリルで掘る。深さは10mm程度にする 12 これで一度に2枚の板に溝が掘れたことになる 13 右がトリマーで掘った溝、左がドリルで掘った溝 14 溝に棚ダボがはまるように棚板を載せて完了 *一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。
memo 代表的な収納物のサイズ
棚間の高さは収納物の高さ+α、棚板の奥行きは収納物の奥行き(本やCDの場合は幅)+αに設定すれば、ムダのないサイズの棚を作ることができる。代表的な収納物のサイズを列記しておくので、棚作りの設計にお役立てを。

施工◎アポロ佐藤/写真◎福島章公
*掲載データは2012年12月時のものです。