愛車の荷台・後部座席をDIYで車中泊仕様にカスタムしたアイデア実例集。すぐにでも真似したくなる、五人五色の車中泊事情をお届けします!
File2 シンクやトイレまでも搭載した“キャンピング・バン”
<User&Car Data>
製作者…Kさん(57歳)
ベース車…日産・NV350キャラバン
製作費用…約60万円
製作期間…約2週間
以前からミニキャンピングトレーラーや軽キャンパー(スバル・サンバーバン)を自作して、たびたび車中泊をしていたKさん。しかし、天体観測、釣り、キャンプなど多趣味なKさんには収納スペースが足りなく、さらに軽キャンパーのときよりも楽に寝泊りしたいという思いも強くなったため、立体駐車場にも入れる商用バンでキャンピングカーを製作することにした。
モーターホーム(大型キャンピングカー)並みの静粛性と設備を目指したということで、車内には連結式のベッド兼収納ボックス、折りたたみデスク、ソーラー発電システム、カセットトイレ、シンク付きギャレーと充実した装備が並ぶ。また、間仕切り壁(21mm厚の合板)によって寝室と水回りスペースに分かれているのが特徴だ。寝室の床はランバーコア合板を敷いたあとにグレーの木目調のクッションフロアでカバー。シンク&トイレ前の床には防水パン(穴なし)を敷いた。
なお、これらの装備はすべてユニット化され、簡単に脱着できるので、車検時や仕事で多くの荷物を運ぶときは、製作物を撤去することで対応している。
トイレ使用時はあけたドアが間仕切り壁を塞ぐドアになる
Kさんの車中泊エピソード
商用バンの車中泊カスタムはおすすめ!電力・節水・換気に気をつけて快適に過ごしています
「キャンプではキャンピングトレーラーをけん引して参加することが多いので、車中泊スペースは主に仕事の移動事務所、出先でのショートステイ場所として活躍しています。キャンピングカーだと壁が薄いからなのか、SAなどでトラックのエンジン音がうるさいときがあるのですが、この“キャンピング・バン”なら騒音も問題なし。商用車としては乗り心地もいいし、車中泊カスタムは大成功です!」
「あと、シンクのポリタンクは10~20Lのサイズをよく見かけますけど、経験上30Lは欲しいですね。フットスイッチのおかげで必要範囲内の水が手軽に出せるようになったので、補充しなくても2~3日は持つようになりました。また、換気も重要ですね。自分の場合はリアワイパーがついていた穴に小型ファンをつけ、トイレの臭気抜きとしてオプション品の排気管を床下から車外に延ばしています」
*掲載データは2017年6月時のものです。