事例集
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2022/10/28 17:17

軽トラの荷台にスッポリはまるDIYキャンピングシェルの作り方/軽トラ&ワンボックスetc.荷台カスタム大集合(1)

自動車の荷室の収納力をアップさせる棚作りから、軽トラライフが何倍も楽しくなるキャンパーシェルまで、今すぐ真似したくなるような、自作の荷台活用アイデアが勢ぞろい。愛車が最強のキャンピングカーとなるDIYカスタム術が学べます!

 

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File01 水対策バッチリ!荷台にスッポリはまるDIYシェルは機能が充実

シェルの後部ハッチのオレンジ色がアクセントになっている。固定は荷締めベルトのみだが、シェルの床下収納箱は荷台に収まっているのでずれることはないそうだ

 

シェルのサイズは幅1430×奥行2110×高さ1550mm。室内では寝る・座ることができればよかったのでコンパクトに収めた(室内高1400mm)

 

<DATA>
製作者…Wさん(65歳/DIY歴45年)
ベース車…スバル・サンバートラック(5MT・セレクティブAWD)
製作費用…改造を繰り返しているので不明
製作期間…約3カ月〜完成未定

 

屋根上には換気口とソーラーパネル(100W2枚)が見える。室内照明、炊飯器、PC、iPadの使用の電力が十分賄えているそう

 

後部ハッチは跳ね上げ式。扉を軽い力で持ち上げられるようにガススプリングをステーとして使用

 

これまで、荷台に1人用のテントを張った「1号機」、3枚重ねにしたスタイロフォームをカプセルのように三角に組んだ「2号機」で、たびたび軽トラの荷台泊にチャレンジしていたWさん。だが、どれも使い勝手は良いとは言えなかったので、2015年の秋頃から本格的なシェル作りに着手した。

荷台には普段、大工道具や草刈り機などを積んでいたため、3号機はアオリの上に載せるタイプに。壁は角材で組んだフレームにスタイロフォーム(30mm厚)を入れ、両面に合板(3mm厚)を張り、2×4工法のようにパネルにして組み立てた。屋根はさらにルーフィングを巻き付け、アルミ板を見切り材として使用。「軽トラキャンピングカー自作の難点は水対策に尽きる」と話すWさんは、継ぎ目のコーキングは念入りにし、外壁はベランダや屋上に使う防水塗料を塗り、1液水性ウレタン塗料で化粧。屋根は平らだと水が溜まりそうで嫌だったのでアーチ状にしたそうだ(後述参照)。

その後は、ベンチレーターの取り付け、多機能なキャビネットの設置、荷台部分があいたため床下に収納箱をつけるなど、改良を繰り返したことで居住性がアップ。現在は「3号機改」として、Wさんの旅のお供に活躍している。

 

シェル内部。右側のあいている部分にマットを敷いて寝る

 

コルクシートを張った床パネルは取り外しができ、床下収納として活用できる

 

就寝時、運転席側の窓はコルクシートのパネル、それ以外の窓にはスタイロフォームをはめている。スタイロフォームには銀マットを張ることで、より効果的に外からの光が遮られるそう

 

シェルにはハシゴを引っかけて乗り降りする。アズサ(カバノキ科。ミズメとも呼ばれる)の木で製作

 

普段はシェル内部の壁面に立てかけている

 

キャビネットの天板にはピアノ蝶番を取り付け、天板全体が開くようにしている

 

床パネルを立てて天板を置けば、キャビネットが掘りごたつのようなテーブルに早変わり!

 

走行中、引き出しが勝手に開かないように、奥にネオジウム磁石を取り付けているのもポイント

 

10Lの水が入るタンクと、漬物用のバケツ&ステンレスボウルで作った簡易シンク

 

簡易シンクの横にはカセットコンロ台が。木材で組んで表面にステンレス板を張った

 

デッドスペースになりがちな頭上も収納に活用。奥には太陽光発電の充電コントローラがあり、バッテリーは床下に収納している

 

シェルの積み降ろし方法

積み降ろしには単管パイプで組んだ架台を使用。両側のアオリを開いてシェル本体の床下に単管パイプを渡したら、架台のスタンドジャッキを回してリフトアップし、軽トラを出し入れする。

 

Wさんのキャンピングシェル製作ダイジェスト

Wさんの木工スキルが光るシェル本体の製作を大公開!

*掲載データは2017年2月時のものです。