自動車の荷室の収納力をアップさせる棚作りから、軽トラライフが何倍も楽しくなるキャンパーシェルまで、今すぐ真似したくなるような荷台活用アイデアが勢ぞろい。愛車が最強のパートナーとなるDIYカスタム術が学べます。
【ギャラリー一覧】
赤いダットサントラックをベースにした三角屋根のキャンパーシェルは、ひと目見たら忘れられないインパクト。シェルのサイズは幅1800×長さ4800×高さ2000(地上高2900)mm。屋根についた流線形のドーマーもユニーク 01 壁を通る単管パイプに自在クランプで取り付けられた2本のパイプ。これがシェル脱着の際のアウトリガー(支柱)となる 02 クランプのカバーを取り外し、1本ずつアウトリガーを地面に立てていく。まずは下段のパイプから 03 パイプの片側は自在クランプで固定されているので、写真のように動かすことができる 04 地面に単管パイプ用のジャッキベースを設置し、パイプを差し込んで高さを調節。シェルから出た固定用クランプにセットすれば支柱が地面に立つというわけだ 05 同様にもう1本の支柱も立てれば、片面2本のアウトリガーが直立。反対側の壁も同じようにパイプを立てれば、計4本のパイプでシェル自体が自立するので、トラックと切り離すことができるというわけだ 01 製作は床面からスタート。トラック荷台の形に合わせカットしたコンクリート型枠用合板を敷き、幅80×厚み40mmの桟を固定 02 床面からアオリ分の立ち上がり部分のフレームを固定 03 左右壁パネルを作る。接合部はホゾを切って、しっかりはめ込まれている。またこの時点でアウトリガー固定用の単管パイプも通しておく 04 フレームに壁パネルを取り付ける。シェルの居住空間を少しでも広く取るため、壁パネルは12度の角度をつけて固定した 05 背面、出入り口となるフレームを組み立てる 06 3面の壁パネルを取り付けたら、屋根の棟木と垂木をフレームに固定。外側に張り出したドーマーのフレームもあるため、やや複雑な印象 07 手順06の写真を別角度から見た様子 08 同時に正面、車のルーフトップとなる部分のフレームも固定。これですべての骨組みの固定が完了 09 屋根フレームに下地材となる合板を張り、防水処理として継ぎ目をパテで埋めていく 10 屋根下地に透湿防水シートを張り付け、屋根材を張り付けていく。これで屋根の処理は終了 11 壁に透湿防水シートを回し、上から壁材を固定 12 シェル内外部に床板や壁材を取り付け、最後に建具をはめ込めば、シェルの組み立てが完成だ 100Wのソーラーパネルが2枚載せられた屋根。骨組みの上に4mm厚の合板(すき間をパテ埋め)、透湿防水シートを張り、ビールの空き缶で作ったアルミルーフとベニヤのウロコ板で仕上げている キャンパーシェルの後部。停車中はアオリを下げ、木製のデッキを張り出すことで多目的に使えるスペースを創出 入口正面から見たキャンパー内部。トラックのルーフ部分が寝室となっている ベッドから出入り口に向かって見たキャンパー内部。左右壁面を余すことなく収納に使用。右側には折り畳み式のテーブルおよびキッチンシンクを設置 正面飾りに書かれた「PADDLE FOR THE PLANET」のメッセージがなんともAさんらしい。なおシェルの壁面は柿渋で塗装されている 小さなキッチンシンク。普段はフタをしてミニテーブルとしても使用できるよう工夫されている キャンパーシェルと運転席上部のルーフには、木材で台座を差し込み固定。走行中のシェルの揺れを軽減 シェルはアイボルトとターンバックルを使い、荷台にしっかりと固定している 屋根材に使われたビールの空き缶の数はなんと700本。「自分が飲んだものしか使わない」とルールを決め、半年で飲みきったのだとか 扉が丸く仕上げられたアッパーキャビネット。頭をぶつけるのを防いだり、空間を広く見せる、狭小空間ならではの工夫だ 2枚のソーラーパネルで作られるエネルギーは、MPPT制御方式のチャージコントローラーを介し、115Ahのディープサイクルバッテリー2個に蓄えられる。写真は壁面に取り付けたチャージコントローラー類 「狭いシェル内でのベンチレーションはかなり重要」とAさん。背面後部2カ所に換気口を固定。これに加え、前後左右の窓を開閉することにより、室内の換気を行なう
File02 パネル工法と軸組工法をミックス!三角屋根のかわいいキャンパートラック
赤いダットサントラックをベースにした三角屋根のキャンパーシェルは、ひと目見たら忘れられないインパクト。シェルのサイズは幅1800×長さ4800×高さ2000(地上高2900)mm。屋根についた流線形のドーマーもユニーク
100Wのソーラーパネルが2枚載せられた屋根。骨組みの上に4mm厚の合板(すき間をパテ埋め)、透湿防水シートを張り、ビールの空き缶で作ったアルミルーフとベニヤのウロコ板で仕上げている
キャンパーシェルの後部。停車中はアオリを下げ、木製のデッキを張り出すことで多目的に使えるスペースを創出
<DATA>
製作者…Aさん(61歳/DIY歴45年)
ベース車…ニッサン・ダットサントラック(キングキャブAX 32D)
製作費用…約30万円
製作期間…約5カ月
入口正面から見たキャンパー内部。トラックのルーフ部分が寝室となっている
ベッドから出入り口に向かって見たキャンパー内部。左右壁面を余すことなく収納に使用。右側には折り畳み式のテーブルおよびキッチンシンクを設置
東日本大震災をきっかけに、動く非常持ち出し袋をコンセプトにした軽トラキャンパーを製作したAさん。そんな彼が次に製作したのが、ダットサントラックをベースにしたキャンパートラックだ。
気になるシェルの作り方だが、手近にある木材をあらかじめ、20mm、40mm、80mm幅に加工。自ら扱いやすいサイズの規格材を作って組み立てをスタート。シェルのフレームはパネル工法で組み立てているのだが、そのパネルの組み立てには継ぎ手とボルトを多用し、各部をがっちり接合。パネル工法と軸組工法をミックスしたユニークな作り方で、走行時の振動や強風に負けないシェルを作り上げた。また壁パネルには単管パイプを通してあるのだが、このパイプがシェルを補強すると同時に積み下ろしの際にも役立つアウトリガーに変身するのがミソだ(詳細は後述参照)。
また、パーマカルチャー講師を務めるAさんのキャンパーにはオフグリッドなアイデアも満載。屋根にソーラーパネルを載せ、太陽光エネルギーを室内の照明や電化製品に利用するのはもちろん、天ぷら廃油を燃料に走行できるよう改造された地球に優しいキャンパートラックでもあるのだ。
正面飾りに書かれた「PADDLE FOR THE PLANET」のメッセージがなんともAさんらしい。なおシェルの壁面は柿渋で塗装されている
小さなキッチンシンク。普段はフタをしてミニテーブルとしても使用できるよう工夫されている
キャンパーシェルと運転席上部のルーフには、木材で台座を差し込み固定。走行中のシェルの揺れを軽減
シェルはアイボルトとターンバックルを使い、荷台にしっかりと固定している
屋根材に使われたビールの空き缶の数はなんと700本。「自分が飲んだものしか使わない」とルールを決め、半年で飲みきったのだとか
扉が丸く仕上げられたアッパーキャビネット。頭をぶつけるのを防いだり、空間を広く見せる、狭小空間ならではの工夫だ
「狭いシェル内でのベンチレーションはかなり重要」とAさん。背面後部2カ所に換気口を固定。これに加え、前後左右の窓を開閉することにより、室内の換気を行なう
2枚のソーラーパネルで作られるエネルギーは、MPPT制御方式のチャージコントローラーを介し、115Ahのディープサイクルバッテリー2個に蓄えられる。写真は壁面に取り付けたチャージコントローラー類
シェルの積み降ろし方法
Aさんのキャンパーシェルは、左右壁面に取り付けられた計4本のアウトリガーを地面に直立させることで自立させることが可能。これで簡単にシェルを脱着できてしまうというわけだ。
01 壁を通る単管パイプに自在クランプで取り付けられた2本のパイプ。これがシェル脱着の際のアウトリガー(支柱)となる 02 クランプのカバーを取り外し、1本ずつアウトリガーを地面に立てていく。まずは下段のパイプから 03 パイプの片側は自在クランプで固定されているので、写真のように動かすことができる 04 地面に単管パイプ用のジャッキベースを設置し、パイプを差し込んで高さを調節。シェルから出た固定用クランプにセットすれば支柱が地面に立つというわけだ 05 同様にもう1本の支柱も立てれば、片面2本のアウトリガーが直立。反対側の壁も同じようにパイプを立てれば、計4本のパイプでシェル自体が自立するので、トラックと切り離すことができるというわけだ
Aさんのキャンピングシェル製作ダイジェスト
パネル工法と軸組工法をミックスしたという、Aさんのシェル本体の製作を大公開!
01 製作は床面からスタート。トラック荷台の形に合わせカットしたコンクリート型枠用合板を敷き、幅80×厚み40mmの桟を固定 02 床面からアオリ分の立ち上がり部分のフレームを固定 03 左右壁パネルを作る。接合部はホゾを切って、しっかりはめ込まれている。またこの時点でアウトリガー固定用の単管パイプも通しておく 04 フレームに壁パネルを取り付ける。シェルの居住空間を少しでも広く取るため、壁パネルは12度の角度をつけて固定した 05 背面、出入り口となるフレームを組み立てる 06 3面の壁パネルを取り付けたら、屋根の棟木と垂木をフレームに固定。外側に張り出したドーマーのフレームもあるため、やや複雑な印象 07 手順06の写真を別角度から見た様子 08 同時に正面、車のルーフトップとなる部分のフレームも固定。これですべての骨組みの固定が完了 09 屋根フレームに下地材となる合板を張り、防水処理として継ぎ目をパテで埋めていく 10 屋根下地に透湿防水シートを張り付け、屋根材を張り付けていく。これで屋根の処理は終了 11 壁に透湿防水シートを回し、上から壁材を固定 12 シェル内外部に床板や壁材を取り付け、最後に建具をはめ込めば、シェルの組み立てが完成だ 写真◎佐藤弘樹、製作者提供
*掲載データは2017年2月時のものです。