軽く、歩きやすいので、誰もが履いているスニーカー。ソールが減って、穴があいたらそこで寿命として捨てちゃうのが一般的。でも、簡単なメンテナンスで、スニーカーの寿命は何倍にも延ばせるのだ!
はがれたソールのメンテナンス
スニーカーのソール(靴底)は強力な接着剤で接着されているが、年月を経ると歩行時にかかるねじれや、湿気、といったものによって、ソールがはがれてしまうことがある。ひどいものでは、歩いている最中にはがれることもあるので、くたびれたスニーカーを愛用している方は注意が必要だ。
ソールのはがれた部分はできるだけきれいに掃除して、泥やほこり、水分を取り去っておく。接着剤を使った接着では、接着面がしっかりと乾燥していることが大切だ。次に接着面にヤスリをかけてカサカサにしておく。
接着剤は接着する両面に薄く均一に塗り(ヘラが付属している)、5~10分おいて、両面を合わせてクランプなどできちっと固定する。クランプがなければガムテープでぐるぐる巻きにしておいてもいい。温度25℃、湿度50%あれば数時間で実用強度に達し、2〜3日で完全に接着される。
<はがれたソールの修理手順(スーパー多用途超強力を使用)>
すり減ったかかとの補修
かかとが減って捨てるということも多い。しかし補修材を使えば、簡単な作業でかかとを再生することができ、スニーカーの寿命を延ばせる。
まず、かかと部分の汚れを落としたら、補修材付属のやすりで補修面を粗くする。次に写真のように補修材がたれないようにかかと周りをダム状にカバーする。ダムはクリアーファイルを切って使うと具合がいい。ダムの高さをソールの高さに合わせてテープで固定したら、そこに補修材を入れて均していく。均すには付属のヘラを水で濡らして使うと、やりやすい。この補修は一度にあまり厚く塗らず、厚くともかかとのふちで5mm以内にしておいて、1日おいて塗り重ねていくようにする。十分な厚さで固まったらダムをはがして、埋まり損ねた部分を修正すればできあがりだ。はみ出して硬化した部分はハサミなどで形を整える。
<すり減ったかかとの補修手順(シューグーを使用)>
すり減ったソールを直す
歩けば歩くほど減るのはソールの運命。ソールが減ってつるつるになると、雨の日は滑るし、ソールが薄くなってでこぼこした場所では足の裏が痛い。そこで、さっそくメンテナンス。すり減ったソールの補修は、専用の補修材を使うとやりやすい。
作業は、掃除と面を粗すことから。磨り減った部分を周囲まで、広めに掃除して、ゴミと水分を完全に取り除いてしまい、補修材の接着をよくするために付属のやすりで補修材を塗る面全体をこすっておく。
面の用意ができたら、補修材をソールに5mm程度の厚さで塗る。あまり厚く塗るとなかなか固まらなかったり、たれてしまうので、厚く塗る場合は1日おいて補修材が固まってから塗り重ねる。
1日おいて補修材が固まったら、カッターや彫刻刀を使って滑り止めを刻めば、補修は完了だ。
<すり減ったソールの補修手順(シューグーを使用)>
*掲載データは2011年12月時のものです。