Case04 幅1400mmの重厚なピザ窯は灰落ち室、燃焼室、焼き室の三部屋構造
高さ1750mmのピザ窯の中身はなんと三部屋にわかれた構造。屋根のアーチ部分にはモザイクタイルと貝殻を埋め込んで夕陽と海岸の波をイメージ。
<記事内ギャラリー>
<Aさんの窯データ>
- 窯の種類
アーチ型二層タイプ - 窯のサイズ
W1400×D1200×H1750mm - 使用した主な素材
普通レンガ約300個、自然石20個、耐火レンガ約140個、コンクリートブロック、大理石、耐火モルタル、セメント、砂、モザイクタイル、貝殻やサンゴのかけら、鉄筋、鋼板、鋼管(15mm径)、鉄工所に特注した扉、ステンレス製煙突(100mm径)など - 製作費用
約9万円 - 製作期間
実働25日間 - 窯製作のきっかけ
自分の干支が寅で昨年は年男。この年に記念になるものを作ろうと思い、妻のリクエストのピザ窯を作ることに。ちなみに妻は当時、パン教室に通っていた - 窯設計までの経緯
インターネットや雑誌で石窯に関する記事を読みこんで、独自に設計。もともと仕事柄、建築士の資格を持っており、設計はさほど難しくなかった。扉と煙突のダンパーは鉄工所にオーダーした - 窯の特長・ポイント
灰落ち室、燃焼室、焼き室の三部屋構造。燃焼室、焼き室の内側に耐火レンガ、外側に普通レンガを積み、壁厚を200mm以上とって保温性を高めている。屋根のアーチ部分はモザイクタイルで夕陽と海岸の波をイメージ。故郷である種子島の貝やサンゴのかけらも埋め込んだ - 土台
鉄筋入りのコンクリートの上に、コンクリートブロックを積み上げ、表面を自然石で化粧 - 屋根
作業小屋の2階デッキの下に石窯を製作。煙突は外に出るように取り付けた - 今回の窯作りで失敗したところ・改良点
耐火モルタルの取り扱いが難しい。次回は焼き室にスモーク食材を吊るせるようバーを設置したい - 使用する薪の種類・調達方法
薪は家の周りの木を切っているが、広葉樹が火持ちがよくススも出ないように思える。しっかり乾燥させれば煙があまり出ません - 使用時に出る煙についての注意
自宅が民家から離れた山の中にあるので心配していない - 窯まわりに欲しい設備
やっぱり調理台 - ピザ・パンをうまく焼くコツ
生地に好きな具をたくさんのせて、焼きたてのピザの味を楽しむこと! - ピザ窯の魅力
自然の火で食べ物ができあがる楽しさ、スモークされた味の深みが最高
*掲載データは2011年8月時のものです。