Case06 寒冷地仕様のピザ窯はなんと基礎の深さが550mm!
凍てつく北国の地盤の凍結深度にあわせた基礎は深さ550mmでガッチリ施工。燃焼室は江別産レンガと耐火レンガの二重構造で、ピザをこんがり焼き上げる!
<記事内ギャラリー>
<Tさんの窯データ>
- 窯の種類
アーチ型二層タイプ - 窯のサイズ
W900㎜×D900㎜×H1240mm *煙突除く - 使用した主な素材
耐火レンガ93個、外装用レンガ(北海道・江別産レンガ)116個、コンクリートブロック40個、モザイクタイル、耐火コンクリート(アサヒキャスター)4袋、砂利、砂、乾燥砂、セメント、鉄筋、ワイヤーメッシュ、温度計、特注したスチール扉、ステンレス製煙突など - 製作費用
約13万円 - 製作期間
実働35日間 - 窯製作のきっかけ
もともとダンボールとアルミホイルを使った簡易ピザ窯を作るほどのピザ好き。自分で生地から練ってピザを食べること、子供が喜ぶことが嬉しかった - 窯設計までの経緯
『ドゥーパ!』を参考に、連続燃焼・二重構造の窯にこだわり、レンガ・石窯のヒントを探しに図書館へ。ウエブ上の作品もチェック - 窯の特長・ポイント
二重構造の焼き室&燃焼室。スチール建具工場に製作を頼んだ本格的なスチール扉(耐熱硝子付き、耐熱塗料を塗装)。窯正面にはイタリアン風のモザイクタイルを張りつけた - 土台
北海道は凍結深度が深いため、基礎深さを550mmとり、砂利(200mm厚)とワイヤーメッシュ入りのコンクリート(70mm厚)を打設。その上に鉄筋入りのコンクリートブロックを4段積み上げている - 屋根
屋根なしのため、不使用時はブルーシートで覆っている - 今回の窯作りで失敗したところ・改良点
上部焼き室の空間の高さを下げ、熱効率を高め、上部からの輻射熱を出したい。扉の高さも少し低くして、あけた時に熱を逃がさないようにする - 使用する薪の種類・調達方法
ウェブショップにて皮なしのケヤキを調達 - 使用時に出る煙についての注意
近隣が共同住宅の為、ほとんど炭(安価なマングローブ炭と火持ちのいいオガ炭を混合)を使用。窓をあけない春先と晩秋のみ薪を使用している - 窯まわりに欲しい設備
物置。炭、薪、ピール、火かき棒などなど収納スペースがほしい - ピザ・パンをうまく焼くコツ
パン生地はとにかくよく練ること。伸びる生地づくりがポイント。ピザを焼いた余熱で、塩コショウでもんだ豚モモ肉をローストするのもオススメ - ピザ窯の魅力
暇な休日、家族や知人の集まる日は大活躍。みんなでワイワイ食べる幸せを感じる
*掲載データは2011年8月時のものです。