Case07 廃材で作ったピザ窯は焼き室が独立式
自宅の解体や仕事で出た廃材をコツコツ集めて作ったピザ窯は、焼き室が独立した設計。燃焼室で焚いた火が焼き室全体を暖めて、こんがりとピザを焼く。
<記事内ギャラリー>
<Oさんの窯データ>
- 窯の種類
アーチ型二層タイプ - 窯のサイズ
W550×D750×H1050mm - 使用した主な素材
普通レンガ約140個、断熱レンガ6個、耐火コンクリート(アサヒキャスター)、モルタル、砂、砂利、鉄板、特注した鉄扉、ステンレス製煙突など - 製作費用
約5万円 - 製作期間
実働20日間 - 窯製作のきっかけ
新婚旅行で訪れたイタリアで食べたピザの味が忘れられず。お金はあまりかけず、あるものを使ってピザ窯を作りたいと思っていた - 窯設計までの経緯
本にはなかなか自分の思うような連続燃焼式窯がなく、以前の『ドゥーパ!』を参考にして作った。レンガは「いつかなにか作るときのために」と中古レンガをもらってためていた - 窯の特長・ポイント
焼き室は下段の燃焼室とはつながっておらず独立式で、煙が入ってこない。使用時の保温力を高めるために窯の周りに自然石を積み上げている - 土台
地面を50mm掘ってコンクリートを打設し、その上に中古レンガ&鉄板を設置 - 屋根
燃えにくい6尺の平トタン2枚を使い、片流れ屋根にした。煙突が熱を持つので、屋根との接合部分は陶器のトイを使って煙突を囲い、雨漏り防止に耐熱パテを使用した - 今回の窯作りで失敗したところ・改良点
窯使用時、天井部の耐火コンクリート(アサヒキャスター)がかなり熱を持ってしまう。次はもっと厚く塗るか、違う方法を考えたい - 使用する薪の種類・調達方法
自分の家を解体した際の廃材を敷地内においていて、ピザ窯や薪ストーブに使っている - 使用時に出る煙についての注意
隣家とは距離があるので、心配していない。初めは洗濯物に煙の匂いがついたので、煙突を継ぎ足した - 窯まわりに欲しい設備
ピザ窯の右上側に燻製ボックスを作ったが、ピザ窯の保温を兼ねたものに改良したい - ピザ・パンをうまく焼くコツ
シンプルなトッピングのほうが窯で焼いた生地の味を楽しめると思う - ピザ窯の魅力
ピザ窯の火入れをして、煙突から煙を出すだけで癒される。自分で作ったピザ窯で焼きたてのピザが食べられるだけで大満足
*掲載データは2011年8月時のものです。