子どもは元気で外遊びがいい。走り、飛び、駆けまわる。よじ登り、はしゃぎ、大喜びする。そんな幸せな光景を見たければ、子どもたちが楽しめるDIYに挑戦してみませんか? ついでに大人たちも楽しんでみませんか?
<記事内ギャラリー>
作品File01 園長先生、パパと子どもたち、皆で作った木の上の遊び空間
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製作者…Kさん(51歳・幼稚園園長)
DIY歴…16年
作った期間…1日
作った費用…5万円
2009年の3月に新調したのツリーハウスは、設置場所である幼稚園の園長先生・KさんがDIYした。金子さんにとっては、2棟目の作品にあたる。2001年にも、同じイチョウの木の上にツリーハウスを作っていたが、そのツリーハウスの傷みが激しくなり、園児の父母の協力を得て作り直すことに。
ツリーハウス作り経験者のKさんをリーダーに、2×材を使ってDIYスタート。木の上に作るから、当然足場なんてない。水平とりに苦労しながら大引きの受け木を4つ枝に取りつける。そこに、大引きを置き、根太、床板、小屋の順に施工していった。木材への塗装は、園児たちが行なったのだそう。
完成したツリーハウスは、ロープと木の幹を使って登り、竹のスベリ棒で下りる。2階もあるし、ハンモックもついているのだ。すべり台やブランコなどの定番遊具以上に、子どもたちの「楽しい」を触発させる唯一無二の遊具になっている。
誰もが登れるわけじゃない!?
1940年代ころヨーロッパで広まった「自分の責任で自由に遊ぶ」を信条にした子どもの遊び場。ツリーハウスはこの信条のもと、あえて簡単に登れないように作られた。地上約3mの位置にデッキ部分があり、大人でも勇気がないと登れない。「自力で登れるようになった子は、自分で考えて降りてきます」とKさん。子どもたちにとってツリーハウス登頂が、卒園までの目標になっているのだそう。
*掲載データは2009年6月時のものです。
写真◎小山修司