子どもは元気で外遊びがいい。走り、飛び、駆けまわる。よじ登り、はしゃぎ、大喜びする。そんな幸せな光景を見たければ、子どもたちが楽しめるDIYに挑戦してみませんか? ついでに大人たちも楽しんでみませんか?
<記事内ギャラリー>
作品File03 思い出のカシノキに作ったジイジのツリーハウス
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製作者…栗田宏武さん(55歳・ログビルダー)
DIY歴…物心ついたころから
作った期間…2日
作った費用…0円(端材利用のため)
わが国のチェンソーカービングの第1人者でもある栗田宏武さんが、自宅の敷地内に作ったツリーハウスはブランコと鉄棒がついた多機能ツリーハウスだ。
「僕が子どものころ、ここに縁台があってよく遊んでいた。この思い出のカシノキに孫たちが集まって遊んでほしかった」(栗田さん)
材料は庭に転がっていた丸太の端材や2×材。お金はほとんどかかっていない。2本の大きなカシノキとモチノキの周囲に柱を立て、地上高2.5m、床面積6畳ほどもある不定形のツリーデッキを立ち上げ、そこに梯子をかけ、樹皮の屋根のついたかわいいミニミニハウスをのせた。
木の幹や大きな枝があたるところは、デッキの床をくり抜き、樹を傷つけることはまったくない「地球にやさしいツリーハウス」だ。
現在、孫は小学校5年生、1年生のふたりの男の子、それに1歳半になる女の子の計3人。ジイジからの贈り物を思う存分楽しんでいる。栗田さんがそうであったように、大きなカシノキの下で遊んだツリーハウスの記憶は、3人の孫たちの大切な宝物になるに違いない。ジイジがくれた夏の日の鮮やかな記憶……。
樹の幹にやさしいロープフェンス
ツリーデッキの端に張られたフェンス代わりのロープは、よく見ると入り組んだ樹の枝や幹に繋がれており、風に揺られてふらふらと動く。ロープが枝といっしょに動くことによって、ロープにテンションがかからず、樹木を傷めないですむそうだ。これってグッドアイデア? なお、ロープは網の目にようになっているので、ロープが動くことで、孫たちが危なくなることもないのだとか。
*掲載データは2009年6月時のものです。
写真◎冨士井明史