達人に訊く
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2022/7/29 17:17

蛇口の水漏れの修理方法を詳しく解説!/暮らしに生かすDIYメンテナンス(16)

蛇口の先からぽたりぽたりと止まることなく続く水漏れ。イライラするし、長引けば水道代にも影響あり。作業前の止水をきちんと行ない、水道管内の水を抜いておけば、作業自体は簡単なもの。使う道具も簡単なものだけでメンテナンスできる。自分でやれば200円。

 

洗面台の場合はシンク下に止水栓があることが多い

 

<蛇口の構造>

 

今回は蛇口を閉めてもぽたぽたが止まらない蛇口からの水漏れをDIYでメンテナンス。

いくらハンドルを閉めても、蛇口の口からぽたぽたと水が止まらない場合は、蛇口の中で、開閉や水量を調節するパッキンとなるコマ(ケレップというのが本来の名称)がへたっているためで、これを新しいものに交換する。

水道関係のメンテナンスでは、まず水を止めてから作業を開始すること。水を止めるには止水栓というバルブを閉めて、水の流れを止める。

止水栓は戸建ての住宅では、屋外の母屋寄りの地下に、ケースに入って納められている。集合住宅では戸別の玄関近くにある配管スペースの中にある。洗面台、キッチンのシンクでは洗面台の下に止水栓があることも多い。

 

止水栓の状況。これは戸建住宅の例

 

これは集合住宅の例

 

止水栓を完全に閉めて、水を止めたら蛇口のハンドル下にあるパッキング押さえを緩めて、ハンドルごとスピンドルを取り出す。パッキング押さえを緩めるには、ウォーターポンププライヤーやカランレンチといった水道工事専用の、かみ合わせ部が平なレンチを使うが、家庭にあるプライヤーやペンチを使う場合はかみ合わせ部にガムテープを巻いたり、ゴム板などをあてがい、パッキング押さえを傷つけないように作業する。

パッキング押さえを緩めたら、蛇口本体からハンドルごとスピンドルを取り外す。スピンドルを取り外した穴からへたったコマをつまみ出し、新しいコマと交換する。まれに、スピンドルにコマがくっ付いて出てくることもある。

コマは家庭用のものなら、ほとんどが13用というタイプで大丈夫だが、念のため本作業前に一度今の手順で分解してコマを取り外し、コマを持ってホームセンターで現物合わせで確認してから購入するのが安全だ。

蛇口本体に新しいコマを差し込んだら、スピンドルを戻して、パッキング押さえを戻して締める。ここは締めすぎるとハンドルが回せなくなるし、緩いとパッキングから水漏れするので、あんばいが大切だ。ハンドルを回しやすく、水漏れもない状態で固定する。最後に止水栓を開けて、蛇口を開け閉めして具合がよければできあがり。

 

使う道具は口金の平らなモンキーレンチ、ピンセットの2点

 

コマ(ケレップ)の例。左が節水コマ、右がゴムパッキン付きコマ

 

パッキング押さえを傷つけないように口金にギザギザのない工具を使う(上)モンキーレンチ、(下)片口スパナ

 

<蛇口内のコマ(ケレップ)交換手順>

  1. 止水栓を閉じる
  2. 水の停止を確認
  3. パッキング押えを緩める
  4. 蛇口本体からスピンドルを引き出す
  5. コマを取り出す
  6. コマを交換する
  7. スピンドルを戻す
  8. パッキン押さえを締める
  9. 止水栓を開く

 

洗面台の蛇口の水漏れ修理の例

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*掲載データは2012年8月時のものです。