「俺の(私の)庭が一番居心地がいいんです!」
そんなDIYerたちの個性溢れるフェイバリットガーデンをご覧あれ。
後半にはプロが作る最高の居場所も収録!
<記事内ギャラリー>
FIle02 廃材で作ったガーデンカフェでくつろぎティータイム
<DATA>
製作者…Sさん・自営業
DIY歴…2年
製作費用…約4万円
製作期間…約半年
戸、スノコ、ラティス、積荷用パレット、あぜ用波板、ピアノ椅子…ありとあらゆる廃材が集まって作られた不思議な佇まいの小屋。この小屋の中でお母さんと楽しくお茶を飲んでいるのは、製作者のSさん。作品の設置場所は自宅とは別の300㎡の開けた土地だ。
「はじめは小屋にしようなんて思ってなかったんです。母のガーデニングの休憩スペースが作れたらなって」
小さなもの作りをしたことはあるものの、大きな構造物を作ったことがなかったSさん。悩んだ末、「これならひとりでできるかも?」と単管パイプをつなげてフレームにして、そこにポリカ波板の屋根を載せた。いわば屋根付きのパーゴラの完成だ。脚立を使って、すべてひとりで組み上げられた。これが自信になった。
その後、工務店から出る廃材などをもらいうけ、少しずつ少しずつ作業は進んでいった。「このラティスはあの壁に使えるかも、このスノコは扉になるよね」そんな調子でパズルを組み合わせるように小屋がその姿を現していく。設計図なんてない。試行錯誤を重ねていく過程のもの作りの楽しさに夢中になった。四面の壁を白く塗装したら、雰囲気が一変。廃材が小屋に生まれ変わった瞬間だった。
「今はワークハウス兼レストハウスですが、いつかここでカフェを開きたいと思ってるんです」とお茶を片手に小屋内で明るく談笑するSさん親子。素敵な手作りカフェができるのは、きっとそう遠くない。
写真◎田里弐裸衣
*掲載データは2013年2月時のものです。