達人に訊く
達人に訊く
2022/9/19 17:17

ひとりでDIYに励むお父さん応援企画!クランプ・万力徹底ガイド/万力の種類と使い方編

「ちょっとココ押さえてて」、「そっちもう少し持ち上げて」…、そんなことを気軽に頼める相方がおらず、切ない思いに駆られたことがあるDIYerは少なくないはずだ。

運がよければ、ものわかりのいい優しい奥さんや子供が手伝ってくれるかもしれないが、それだって、それぞれに予定もあるし、機嫌の良し悪しもあるし…。

ならばDIYerよ、ひとりでも不自由なく作業を楽しめる術を身につけようではないか!

まず知るべきは、クランプだ。そして、同士たちが編み出したテクニックだ。

これで、ひとりDIYがますます愉快になること間違いなしだ~!

*クランプの種類と使い方編はコチラ

 

材をガッチリつかめ! 万力の種類と使い方

単純な工具ながら、ひとりDIYの工房にあるとないとでは、作品づくりの手順に大きな影響を与える。

万力はちゃんとしたものを手に入れれば、数十年は使える道具でもある。

 

木工用万力

バイスとも呼ばれる万力。まさに鉄の塊りといった道具だが、はじめは鉄工の道具として発展してきたので、無骨さは鉄工所向き。木工用の万力はつかむアゴが鉄工用より薄く、アゴには木の板か、木の板を取り付けるためのネジ穴が切ってある。

木の板が取り付けられない万力は鉄工用で、これで材を挟むと材をつぶしてしまうので、購入の際には木の板の保護材が見極めのポイントになる。アゴの長さが5cm程度のものから90cmもあるダブルハンドルの長大なモデルまで、バリエーションもある。

 

高速早締めバイス

 

平バイス

こちらも元は鉄工で穴あけをするとき、ボール盤のテーブルに置いて材を固定するための小型の万力。木工でもボール盤を使った穴あけでは、材を仮固定して、より正確な穴あけをするために使われる。

 

作業台兼用万力

簡易式の作業台として日曜大工に愛用される写真のような製品には、万力機能を備えたモデルもある。ハンドルを回すと天板が開き、ここに材を挟んで万力として使えるし、付属のブロックを天板上の穴にセットすることで、幅広な材にも対応できる。なんといってもホームセンターの店頭価格が1万円でお釣がくるという手頃さがうれしい。

 

スーパージョーズ

足踏みでアゴを動かし材を挟む大型の万力。締め付け力は1トンという強力なもので、丸太や枕木もつかむことができる。家具木工ではオーバークオリティー気味だが、エクステリアの木工では、ハードな作業もしっかりこなしてくれる。

 

ツインスクリューバイス

作業台の側面に取り付けるハンドルが2本付いた大型の万力。海外通販のキットで販売されている。2本のハンドルは同期させて回すこともできるし、別々に回すこともできるので、長い材はもちろん、少々テーパーのかかった材も締めることができる。

写真◎冨士井明史/インストラクター◎白井 糺

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2012年4月時のものです。