「ちょっとココ押さえてて」、「そっちもう少し持ち上げて」…、そんなことを気軽に頼める相方がおらず、切ない思いに駆られたことがあるDIYerは少なくないはずだ。
運がよければ、ものわかりのいい優しい奥さんや子供が手伝ってくれるかもしれないが、それだって、それぞれに予定もあるし、機嫌の良し悪しもあるし…。
ならばDIYerよ、ひとりでも不自由なく作業を楽しめる術を身につけようではないか!
まず知るべきは、クランプだ。そして、同士たちが編み出したテクニックだ。
これで、ひとりDIYがますます愉快になること間違いなしだ~!
*クランプの種類と使い方編はコチラ!
*万力の種類と使い方編はコチラ!
作って使う道具DIY、F型クランプを作る
クランプは数がいるもの。数が増えれば経済的負担もそれなりになる。そこで、作れるなら、自作してみようということで、F型クランプを作ってみた。既製品のような完璧さはやや欠けるが、それなりに使うことができる。
クランプの定型といわれるF型クランプを手作りする。材料はホームセンターでそろえられるもので集めている。部材の数は6点とシンプルなものだ。目新しい部材といえば高ナットと呼ぶ、長さのあるナット。なければ、普通ナットや蝶ナットでもいいが、高ナットだと早回しがしやすい。工程で気を使う場面は穴あけで、穴が傾かないようにあけることが大切だ。堅い材を使いたいところだが、はじめの1台は、この作例どおり作ってみて、自作に自分なりの工夫を加えて、オリジナル度を上げて楽しみたい。
<木取り表> *単位はmm
材の種類 | サイズ | 数量 | 使用部分 |
垂木材(30×30) | 110 | 2 | アゴ |
〃 | 120 | 1 | ハンドル |
ボルト(8mm径) | 150 | 2 | 軸 |
高ナット(8mm径) | 30 | 1 | ロックナット |
F型クランプの自作手順
写真◎冨士井明史/インストラクター◎白井 糺
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*掲載データは2012年4月時のものです。