「俺の(私の)庭が一番居心地がいいんです!」
そんなDIYerたちの個性溢れるフェイバリットガーデンをご覧あれ。
後半にはプロが作る最高の居場所も収録!
<記事内ギャラリー>
File06 一年を通して快適なのはリビング先のサンルーム
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製作者…Mさん(65歳)
DIY歴…5年
製作費用…約40万円(サンルームのみ)
製作期間…約4カ月(サンルームのみ)
南向きのリビングルームに面した庭に、何を作るか? Mさんの結論は、サンルーム。冬も暖かいだろうし、愛犬にもうれしい居場所になるに違いない、というわけだ。
基礎は、周縁部にコンクリートブロックを並べた布基礎。「この基礎作りがいちばん大変だった」とMさんが振り返る。なぜなら、ブロックが水平でないと、床や壁の水平と垂直がずれてしまう。つまり、すべてがまさに台ナシになってしまうから。これは、なかなか神経を使う。根気を要する。やはり何度かやり直したというMさんの「いやぁ、水平の重要性を実感しましたねぇ」という言葉が、説得力とともに哀愁を帯びる。
屋根はポリカーボネイト板。2×4材の垂木に傘クギで固定し、コーキング剤ですき間を埋めた。垂木は、桁の切り欠きにはめ込み、その桁は、母屋の鉄骨にボルト留めした板に固定。つまり、サンルームの屋根は母屋の躯体とつながっており、強度的には申し分ないはず。
透明の屋根に加え、掃き出し窓と5つの縦滑り出し窓を備えるのは、もちろん採光のため。これにより、サンルームらしい開放感を得ることになる。窓は、防水性を重視して市販のアルミ製を選んだそう。縦滑り出し窓は、壁の骨組みに、窓に合わせた枠をつけるだけなので手間がかからなかったが、掃き出し窓のレールを床面とそろえるのは、これまた根気のいる作業になったのだとか。
サンルームは愛犬にも最高の居場所!
愛犬ロンも喜ぶだろうと、サンルームにカーペット敷きの彼の居場所を作ってあげたMさんだが、「完成以後、もともとあった庭の犬小屋にまったく戻らない。ここまでとは…」と苦笑い。
写真◎清水良太郎
*掲載データは2013年2月時のものです。