第15回ドゥーパ!DIY大賞セルフビルド賞受賞。退職5年前から計画を開始した工房のセルフビルド。週末2日を作業にあてて、たったひとりで足掛け1年半をかけて作り上げた、夢にまで見たマイ工房。
<記事内ギャラリー>
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施主…Mさん(62歳)
DIY歴…3年
製作費用…約220万円
実働製作期間…約150日
面積…41㎡
ひとりセルフビルドのアイデアが詰まった工房
40年近く思い続けた自作ラジコン飛行艇への思いを、定年を機会に現実のものにするためにセルフビルドで完成させた工房は、自宅から離れた森の中なので、水洗トイレ、シャワールーム、ミニキッチン、エアコン、換気扇、ベッドなどを設置した、工房に寝泊りしながら模型作りに打ち込める設計になっている。
建て方の基本は独立基礎に2×4工法。いろいろと検討した結果、アマチュアでもひとりで作れる方法として、これら工法を選んだ。他にも、屋根を片流れに設定したり、浸透枡排水や簡易水洗トイレの導入など、セルフビルドしやすい方法を取り入れた。
実際の作業でも、基礎作りではコンクリート型枠を自作したり、2×4壁を立てる作業がひとりでできるように、ウインチのシステムを工夫するなど、ひとりセルフビルドならではのアイデアが投入されている。
機械技術者だったMさんなので、構造や力学的部分は自分で計算した上で、十分な安全マージンを取って作業することができた。
平屋12坪のスペースは、12畳の工作室と4畳半の塗装室(粉じんの出る研磨や切断もここで行なう)、資材保管室の3室に分けられ、工作室の端にシャワールーム、ミニキッチンが配置されている。
楽秋庵と名づけられたこの工房で、Mさんの念願だったラジコン三昧の日々はスタートラインに立った。
手回しウインチを利用した2×4壁枠の立ち上げ
写真◎高島宏幸
*掲載データは2013年6月時のものです。