dopa本誌でこれまで何度かお届けしている物置作り完全リポート。
今回のテーマは、木の壁とはまた違う温かい表情が特徴的な塗り壁だ。
物置とはいえ、その佇まいに心惹かれる、キュートな庭の構造物となるだろう。
作り方は意外とカンタン。DIYで味わい深い作品をモノにできること請け合い!
*道具や資材、床作り~壁の骨組みの作りなどを解説した前編はコチラ!
意外とカンタン!
物置の構造図面
作業の流れ
- 床を作る
- 壁の骨組みを作る
- 屋根を張る
- 壁を張り、各部を仕上げる
- 外壁材を塗る
- 外壁を塗装する
Step3 屋根を張る
POINT02 相欠き加工は意外と簡単
2本の材の接合部を半分ずつ切り欠いて組み合わせる相欠き。高精度に仕上げるのは難しいが、今回の使用箇所はそれほどシビアに精度を求められるものではないので、ビギナーも十分に対応可能だ。
Step4 壁を張り、各部を仕上げる
POINT03 丸ノコできれいに窓抜き加工する
小さい窓抜き加工ならジグソーを使ってもいいが、今回のように大きい場合は丸ノコが向いている。長い直線カットが必要になるので、直線ガイドを使うと仕上がりの差は歴然。というわけで、直線ガイドの自作方法から紹介しよう。
<直線ガイドの作り方>
<窓抜き加工の手順>
Step5 外壁材を塗る
POINT04 セメント+軽量発泡骨材で施工しやすく、味のある仕上がり
今回の塗り壁のポイントは、セメントに砂を混ぜたモルタルではなく、軽量発泡骨材を混ぜたものを使うこと。この発泡スチロールを細かく砕いたような骨材を混ぜれば、モルタルに比べ軽くて粘りがあるからDIYでも施工しやすく、骨材が大きいから厚塗りも容易。また、均一に近い塗り厚ながら細かい凹凸があるから、モコモコとした温もりのある表情に仕上げやすいのだ。
POINT05 壁塗りの必需品、コテ板は自作でOK
左官バケツやトロフネで塗り材を練ったら、適度な分量をコテ板に載せ、そのコテ板を片手で持ちながらコテ塗りをするのが基本。コテ板は市販されているが、合板の端材などで簡単に作れるので自作がオススメ。なお、コテはさまざまな種類があり、プロは各種使い分けるが、使用回数の少ないDIYでは金属ゴテが1本あればOK。長さ180~210mm程度のものが扱いやすい。
Step6 外壁を塗装する
POINT06 水性塗料を水で薄めると塗りやすさ劇的アップ!
軽量発泡骨材を混ぜたセメントを塗った壁面は、凹凸があり、窪み部分には塗料が入り込みにくいので、水性塗料を水で少し薄め、サラサラの状態にするとスムーズにまんべんなく塗れる。また、広い面をローラーで塗り、端部をハケで塗るのが基本だが、とくに塗料が入りにくい窪みには、ハケで突くように塗ったり、筆で塗ったりすると、きれいに塗ることができる。
*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。
*掲載データは2013年10月時のものです。