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憧れの日本のライフスタイルを体現! 「日本式コンドミニアム」がフィリピン・マニラに誕生

2022/8/19

親日国と言えば、まず名前があがるのが台湾やタイでしょう。しかし電通が発表した「ジャパンブランド調査2019年」によれば、フィリピンの親日度は4位と、これらの国に決して劣ってはいません。自動車や家電、さらにはコスメティックといった「Made in Japan」への信頼が高いのはもちろん、若い世代にはアニメや漫画といった日本のサブカルチャーが大人気。また、フィリピンにはたくさんの日本食レストランがあり、現地の人々の舌を楽しませています。

高層ビルが立ち並ぶBGC地区の夜景

 

そんなフィリピンの首都マニラでも、発展著しい地域が「BGC」(ボニファシオ・グローバル・シティ)。同地域では、近年、外資系企業のオフィスや高級ホテル、デパートなどが入る高層ビルやレジデンスなどが次々と建設されています。そこに、日本の技術と文化を取り入れた複合開発タワーコンドミニアムの「ザ・シーズンズ・レジデンス」が誕生。商業施設「MITSUKOSHI」と直結したこのコンドミニアムには、随所に日本の伝統文化があしらわれ、日本流の「おもてなし」が感じられることでも注目が集まっています。

ザ・シーズンズ・レジデンス「アキ」の室内。画像:野村不動産ソリューションズ

 

野村不動産と三越伊勢丹ホールディングス、そしてフィリピンの大手ディベロッパーであるフェデラルランドが共同で開発する、ザ・シーズンズ・レジデンス。日本の四季をモチーフにした同コンドミニアムでは、すでに「HARU(ハル)」と「NATSU(ナツ)」が公開されていますが、今回、新たに3棟目となる「AKI(アキ)」が発表されました。

 

ザ・シーズンズ・レジデンスの特徴は、こだわりの日本風の住宅に厳選されたアメニティ、そして同国初である三越の店舗がテナントとして入っている点。今回の「アキ」では、その名のとおり、日本の秋を連想させる意匠が各所に取り入れられています。室内にはシューキャビネットやキッチン収納、床下収納、ウォッシュレットトイレ、オイルフィルター付レンジフードなどを用意。キッチンに水切りやまな板付きの省スペース型キッチンシンクを採用するなど、まるで日本の住居にいるかのような住み心地が体験できます。

 

棟内にはヨガスタジオやジムプールを設置するなどアメニティも充実。「禅」をコンセプトにした庭園や、日本の冬をイメージしたスパ&ウェルネスルーム、さらにカラオケルームまで設置されているそうです。

 

一方でセキュリティ面でも抜かりはなく、強風に耐えるための耐震ダンパーや二段階セキュリティ(エレベータ及び玄関ドア)、火災警報器を装備。また、沈床スラブや床下排水システムを採用し、配管のメンテナンスが容易になっています。

 

アニメや食をきっかけに、本格的な日本文化への関心が高まっているフィリピン。建築や住宅分野をはじめさまざまな分野で、こうした日本の様式や伝統的な文化を採り入れようとする動きが拡大すれば、日本企業にとっても大いなるビジネスチャンスになりそうです。

 

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