物置は手作りに限る。
理由その1、あいているスペースに合わせて作れる。
理由その2、収納したい物に合わせて作れる。
理由その3、好みのデザインで作れる。
すなわち物置は、自分の都合に合わせて作ったものと、そうでないものの、満足度の差がとりわけ大きいというわけ。
では、どうすれば自分仕様の物置が作れるか?
そのヒントも答えも、これから紹介する数々の手作り物置の中に、わんさと見つけられるはず。
File01/パーゴラ&デッキつき工房物置はコチラ!
File02&03/かわいらしいデザインの個性的な物置はコチラ!
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File04 壁を作るのは2面だけ!? 駐車場の擁壁を利用した物置小屋
<物置DATA>
製作者…Sさん(55歳)
DIY歴…8年
製作期間…約1カ月
製作費用…約10万円
作品サイズ…幅3800×奥行1800×高さ2600mm
ヨーロッパの片田舎で老夫婦が素朴な暮らしを営む、ついそんな想像が頭をよぎるSさんの物置小屋。「背面はどうなっているのかな~」と裏に回ろうとするも壁に当たって進めない…。そう、これはコンクリートブロックの擁壁を利用して作られた簡単施工の物置なのだ!
土留めのための擁壁がコの字に建つ駐車場スペースに目をつけたSさん。この擁壁を物置の背面と左側面に利用。L字にコンクリートブロックを並べて布基礎を作り、残る正面と右側面に2×材を使った壁パネルを立ち上げることにより、大幅に時間と費用を短縮して小屋を作ることに成功した。
内部の擁壁部分には直接棚受けを取りつけ、棚を製作。車のパーツや工具を収納している。なお背面と左壁面の擁壁の上部には2×材で小さなパネルを作り、屋根の垂木や合板を受けている。
小屋の外壁は造形用のセメントを用い、南仏の片田舎をイメージしながら、セメントを彫り出し着色していった。ちなみに壁の下地は合板。ここにルーフィングを張り、ラス網、骨材の混ざった下地のモルタル、造形用モルタルを塗り重ねていった。同じく造形で作られたフェイクの煙突も素敵な仕上がり。しかし、この小屋、のちのち取り壊す予定だという。
「次は手抜きせず、ここに本格的なガレージを作りたいね。車4台収納でロフトつき。ロフトはホビースペースで決まり!」とSさん。南仏風のガレージが姿を現すのもそう遠くなさそうだ。
Sさんがこれまで作った物置小屋グラフィティ
写真◎田里弐裸衣
*掲載データは2013年10月時のものです。