蝶番&金具を使いこなせば、作品の幅が広がる! グレードがアップする!
最もベーシックな平蝶番を筆頭に、自由蝶番、フラッシュ蝶番、バネ蝶番…といった、機能性・デザインの異なるさまざまな蝶番の特徴と使い方を解説した、不定期連載企画をこれまでお届けしてきた。
蝶番以外の金具も種類が豊富で、これらを上手に使いこなせば、建具&家具作りの幅を広げてくれる。今回からは、そんなラッチ、落とし、戸車、ステー…といった建具・家具に使うアイテムを紹介。
*蝶番の基本構造についてはコチラをチェック!
*蝶番の基本的な取りつけ方はコチラをチェック!
*ラッチ・掛け金の基本とバリエーションはコチラをチェック!
Hardware 07 吊り戸車
ドア、窓、カーテンなどに使う吊り下げ式戸車。敷居なしで引き戸を作るならこの金物を使おう!
引き戸には吊り戸車でドアを吊るし、鴨居につけたレールを走らせる方法もある。吊り戸車はよく倉庫の出入り口などに用いられることが多く、通常の戸車はドアの下に取りつけるが、吊り戸車はドア上につけるのが特徴。ドアだけでなく、窓やカーテンなどの戸車として使うことも可能だ。サイズもバリエーションがあり、ひとつの金具に車輪が複数ついているものも存在する。使うときはドアの耐荷重に注意して選ぼう。
吊り戸車の取りつけ例
Hardware 08 ステー
扉の開きを直角に止めるための金物。扉を開け閉めする感触にこだわることもできる。
ライティングデスクなど、手前に引き出しながら開けるキャビネット扉などに使用される金物。小屋の窓などに流用しても面白いだろう。種類としては写真上のような「折りたたみ式」が一般的。他にも丸棒がスライドする「回転式」、閉まる方向にはゆっくりと折れ曲がる「ソフトダウンステー」、車のバックドアのように少ない力で開けられる「トルクステー」などがある。また、それぞれに横開き用と上開き用が存在するので、注意しよう。取りつけ方は蝶番と併用し、ステーは側板と扉の前板の裏につけて使用する。いずれも扉が直角に開いた状態で、ステーが45度になるように取りつけよう。
折りたたみ式ステーの取りつけ例
ソフトダウンステーの取りつけ例
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*掲載データは2014年8月時のものです。