達人に訊く
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2023/2/6 17:17

ラッチ・掛け金の留め方&バリエーションを徹底解説!/蝶番&金具辞典(12)

蝶番&金具を使いこなせば、作品の幅が広がる! グレードがアップする!

最もベーシックな平蝶番を筆頭に、自由蝶番、フラッシュ蝶番、バネ蝶番…といった、機能性・デザインの異なるさまざまな蝶番の特徴と使い方を解説した、不定期連載企画をこれまでお届けしてきた。

蝶番以外の金具も種類が豊富で、これらを上手に使いこなせば、建具&家具作りの幅を広げてくれる。今回からは、そんなラッチ、落とし、戸車、ステー…といった建具・家具に使うアイテムを紹介。

*蝶番の基本構造についてはコチラをチェック!

*蝶番の基本的な取りつけ方はコチラをチェック!

 

Hardware 01 ラッチ・掛け金

ガーデンハウスなどのドアや窓の開閉、戸締りなどのために必要な金具。蝶番と組み合わせて建具を使いやすくするのと同時に、防犯にも役立つ。

一組のオートキャッチラッチは、鉄棒と鉄棒をキャッチしてロックする機構のラッチ本体でワンセット。写真のものは、鉄棒がラッチ本体のロックを押し上げながら進み、鉄棒が進み切るとロックが落ちて固定される

 

エクステリア作品のドアや扉には、蝶番と一緒に開け閉めと戸締りのために、ラッチと呼ばれる鍵(南京錠やダイヤル錠)の掛けられる留め金をつけることが多い。こうしたエクステリアに使用される金具類は、ホームセンターでは木工や大工用の金具売り場ではなく、ガーデン、エクステリア用品のコーナーで売られていることが多い。木工や大工用の金具では、エクステリア用としては小さかったり、強度が足りない場合があるので注意しよう。

ここでは、ガーデンハウスなどのドアによく使われるオートキャッチラッチの取り付け方を紹介。ドア側につける鉄棒がドア枠につけたラッチ部分にあたると、自動的に掛け金の金具が持ち上がり、鉄棒が奥まで進むと掛け金が落ちてロックされる仕組みだ。

 

オートキャッチラッチの取り付け例

 

ドアへの取り付け例

 

エクステリアで使われるその他のラッチ・掛け金

エクステリア作品に使われるラッチ類は、オートキャッチラッチ以外にも様々な形状のモデルが存在する。古くから物置の戸締りに利用されてきたモデルから、カントリー風にデザインされたものまで、ここでは多くのバリエーションが存在するラッチ・掛け金の一部を紹介する。

オーソドックスな形状のラッチ。つまみをスライドさせてロックするタイプ

 

 

 

これはドアノブと一体型の打ち掛け。玄関前の門扉に使われていることが多い

 

帯金具。掛け金の一種で、古くから倉庫の金具として使われてきた。取り付け方は左記のダム掛け金と同じ。カラーも豊富

 

ダム掛け金と呼ばれる帯状タイプの掛け金。南京錠をかけることでロックできる。さらに取り付けるビスが帯の下に隠れるので、防犯上も有利

 

 

ゲートラッチ。鉄棒が折れ曲がっているのが特徴。ガーデンゲートなどにも使える

 

コーナー打ち掛け。つまみ部分がL字に折れ曲がっており、窓または引き戸の枠と、開口部の枠に取り付けて使う

 

忍止安全打ち掛け。コーナー打ち掛けと使い方は同じで、つまみの形状などが異なったタイプ

 

*小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2014年8月時のものです。