達人に訊く
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2021/9/12 10:10

材の接合に使うビスの種類と使い方 後編・ドゥーパ!資材館【2】

毎回、ジャンルを絞ってDIY資材を紹介する本企画。前回はビス選びの基本と木工用ビスを紹介したが、今回は金属用、コンクリート・石膏ボード用のビスの種類と使い方を解説!

 

金属用ビス

薄鋼板やアルミ材、鉄板同士など、またはそれらと木材を接合するビス。長くタッピングビスの一択だったが、
ドリルネジの登場でDIYでも簡単に作業できるようになった。

 

なべドリルねじリーマー
先端部に薄鋼板、鉄板、アルミ材などを貫通できる強力なリーマー(錐)がついたドリルねじ。金属同士はもちろん金属と木材の接合にも使うことができる。タッピングビスのように下穴あけの工程が省けるので、作業が省力化にできる。

【作業例】*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

 

六角ドリルねじ
ドリルねじの六角タッピング版。左の六角フランジタッピング同様、フランジがついている。下穴なしで金属板にビス打ちすることができる。

六角ボルトを締めるには写真のようなボックスレンチ(箱スパナ)ビットが必要になる

 

こちらも六角ボルトの周囲には接合力を高めるフランジがついている

 

タッピングビス
鉄板、薄鋼板、アルミ材同士やアルミサッシの窓枠の固定に使われることが多いタッピングビス。ナベ頭、トラス頭が使われることが多い、皿頭を使う場合は、ビス打ちする素材に合わせた皿取りビットで頭に合わせた皿を切削してから打つ。

左がナベ頭、右がトラス頭。トラス頭のほうが径が大きいので、より確実な締め込みができる

 

【作業例】*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

 

六角フランジタッピング
普通のビスより大きな力の掛かる部分を接合する場合にはボックスレンチで締める六角頭のタッピングを使うことがある。ウッドデッキの上にフェンスや柱のベースを固定するときなど必要になる。

六角ボルトの周囲についたふちがフランジ。ボルト頭の面積を広げて、よく締めつけられるようになる

 

コンクリート、モルタル、ボード用ビス

コンクリートへのビス打ちは、基本的に振動ドリルにコンクリートドリルを装着して下穴をあけた上で行なう。
ボード類は専用の下地を打ちこんだ上にビスを打つ。

 

コンクリート用プラグ
ビス打ちの下地になるプラグと呼ばれる樹脂の筒。これを振動ドリルであけた穴に打ち込み、この上にビス打ちする。コンクリート用の表示のあるものはモルタルにも同様に使用できる。

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コンクリート用ビス
こちらはプラグなしで、下穴をあけるだけで直接コンクリートに打てるビス。ビスの写真をよく見ると、軸の山が高い山と低い山の2重らせんの組み合わせでコンクリートにがっちり固定される。なお、このビスはレンガにも対応する。

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カベロック(アンカー)
中空ボード、石こうボードにビス打ちするための下地になる大きな錐状のブロック。下穴なしで直接ボードに打ち込め、これを下地にビスを打つことができる。写真のものはビスもセットになっている。

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