手軽にチャレンジできて、効果も実感しやすい、建具断熱DIYを実践リポート。手工具だけで設置できるから超簡単。さっそく自宅に取り入れてみよう!
内窓キットで二重窓を作る
Before。今回の取りつけ場所はダイニングキッチンにある出窓。窓枠の奥行は約105mmあり、内窓を取りつけるには十分なサイズ
After。既存の窓枠の色に合わせて、ブラウンをチョイスした。窓ガラスはすりガラスタイプだったので、中空ポリカでも景観的には問題なし
「エコな簡易内窓キット」(アクリサンデー)という製品で既存の窓の内側に、二重窓を作る。樹脂製のフレームに中空ポリカをはめ込んだ簡単な作りではあるが、断熱性アップの効果は高い。資材のカットは大型刃タイプのカッターが1本あればOK。3時間程度で作業を終えられるので、この冬の断熱対策としてチャレンジするにはぴったりだ。
作業時は事前に窓枠の幅、高さ、奥行を測り、サイズが内窓キットと対応しているか確認しておこう。もし、幅や奥行が広くてキットの対応外だったり、窓が小さくて端材がもったいないなどという場合は、左記のセット内容と同様のパーツを、ホームセンターで別々に購入すればいい。面材に使う資材は、セット内容と同じ中空ポリカが、性能・コスト・加工性が良いのでおすすめ。
放射温度は約3℃アップ!(11月撮影)
設置前の窓の放射温度は16.5℃
設置後の二重窓の放射温度は19.2℃
[用意した資材]
エコな簡易内窓キット Mサイズ 1セット
[セット内容]
中空ポリカーボネート(ハモニカーボ・厚さ3×幅900×長さ900mm)2枚
上レール(幅21×長さ1800mm)1本
下レール(幅21×長さ1800mm)1本
横カバー(幅21×長さ900mm)2本
フレーム取っ手つき・縦用(幅6.5×長さ900mm)4本
フレーム・横用(幅6.5×長さ900mm)4本
[その他の材料]
両面テープ、タッピングネジ(どちらもキット付属品)
[主な使用道具]
メジャー、サシガネ、ノコギリ(プラスチック用)、カッター、マジックペン、プラスドライバー(ドライバードリルでも可)、ウエスなど
材料費…約7000円
作業手順
01 セット内には既存の窓枠に固定するレールとカバー、中空ポリカにはめ込むフレームが付属されている。断面を見て、どの部材をどのカ所に取りつけるのかチェックしておこう。また、付属の組立説明書に窓枠の寸法を記入していけば、面材やフレームのカットすべきサイズが求められるようになっている 02 窓枠の内側の寸法をメジャーで測る。歪みがないか、対角線も測っておく(それぞれの対角線の差が5mm以上ある場合は補正の必要あり) 03 窓枠寸法に合わせて各レールをノコギリでカット。なお、横カバーは窓枠高さから25mm短くカットする 04 下レールはホコリの排出用として、写真のように一部を切り欠いておく。これでレールの準備が完了 05 組立説明書でサイズを求めて、中空ポリカをカッターでカットする。ノコギリや丸ノコを使うと切粉が中空部分に入ってしまうので必ずカッターを使おう 06 組立説明書でサイズを求めて、各フレームをノコギリでカットする。縦用フレームは取っ手の部分の両端を20mmずつ写真のようにカッターでカットする 07 中空ポリカをフレームにはめ込む。すき間ができないようにしっかり奥まではめ込もう。これで窓の組み立ては完了 08 レールを既存の窓枠に取りつける作業に入る。ウエスなどで拭き掃除をしてしっかりとホコリを取り除いておく 09 レールの取りつけ位置を決める。鍵の持ち手部分の最突端が内窓にあた
らないようにするため、鍵の可動域をチェックする 10 今回は、手前側から30mmの位置に取りつけることにした。レールの裏面に両面テープを張り、レールを窓枠に取りつける 11 原状復帰の回復義務が必要ないのであれば、上レールは付属のタッピングビスも併用すると落下防止になって安心 12 上下のレールの位置に合わせて、横カバーを取りつける。断面をよく見ると左右の深さが微妙に異なるので、組立説明書どおりの向きで固定する 13 レールに組み立てた窓をセットしたら完成。もし、レールと窓にすき間ができた場合は、すき間テープなどで埋めよう *一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます
*掲載データは2019年12月時のものです。