達人に訊く
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2021/11/21 17:17

塗装をするための道具とその使い方・前編/超実践的DIY道具ラボ【11】

エクステリア、インテリアを問わず、塗装することで、美しい色で装飾され、その塗膜や成分で材の劣化を防ぎ、保護をすることができる。今回は、塗装の工程で使用する道具を集めて紹介。

 

塗装用ハケの基本的な選び方と使い方

塗装に使うハケは塗料に合わせて水性用、油性用、万能(共用)などがあり、毛にもウマ、ヒツジ、ブタ、イノシシそれに合成繊維などがある。それぞれ毛質や弾力性に違いがあるので、目的に合わせて使い心地も考慮しながら選びたい。ハケのサイズは使用目的に合ったものを購入すればいいが、一般的にハケ幅30mmと50mmのスジカイバケと70mmの平バケがあれば不自由しない。それ以外のサイズは必要なときにそろえていけばいい。ハケのサイズは号数で表示されていることもあるので、号数と㎜寸法の関係を示す表組を掲載しておく。

手を汚さないための手袋は必須アイテム。使い捨てのプラスチック手袋や洗濯などで使うビニール手袋をするのがいちばん。軍手は塗料が染みると、手を汚してしまうので、使わないほうがよい。

水性塗料に使ったハケは使用後、たっぷりの水で洗い塗料分を完全に落とし、乾燥させて保管する。油性塗料に使ったハケは指定のうすめ液を使って洗浄した後、中性洗剤で洗い塗料分を完全に落としてから乾燥させるが、水性塗料と違って完全な洗浄は難しい。プロはハケを使う間隔が短いので洗浄乾燥はせずに、水性、油性共に使ったハケの毛部分を水中にぶら下げて保管する。また、色味の変化をきらい、ある色に使ったハケはほかの色には使わない。

ハケの洗浄を忘れてハケが固まってしまった場合、水性塗料に使用したハケはもう使えないので捨てるしかない。油性塗料であれば、うすめ液を使えば戻せる可能性はあるが、大量のうすめ液を使うことになるので、そのハケは捨て、新しいハケに替えるほうが現実的だ。

塗装の様子。ここではビニール手袋をしてスジカイバケを使い、材をウマに載せて塗装している

 

[ハケの幅、号数と寸法の関係]

号数尺寸mm(約)
3号3分10mm
5号5分15mm
8号8分25mm
10号1寸30mm
12号1寸2分36mm
15号1寸5分42mm
16号1寸6分48mm
20号2寸55mm
25号2寸5分70mm
30号3寸84mm
35号3寸5分100mm

 

基本的な塗装道具

50mmスジカイバケ。使用する機会の多いハケだ

 

30mmスジカイバケ。細かいスペースの塗装で必要

 

70mm平バケ。幅の広さを利用して広い面を一気に塗るときに使用

 

ビニール手袋

 

塗料を小分けにして使える塗料カップ

 

塗装用ハケのバリエーション

塗装に使うハケには、柄の先に毛のついた一般的なハケ以外にもデザインの違うハケのバリエーションがある。

ローラーバケ、コテバケ、ベンダー、ウエスなどだ。ローラーバケはハンドルの先に塗料を含むローラーがつき、ローラーをころころと転がして塗る。コテバケはハンドルの先に塗料を含ませるコテがついて、平らな面にコテを滑らせて塗るタイプ。

ベンダーは鉄の薄板にフェルトやスポンジが張られていて、そこに塗料をつけて塗る道具。全体を自由に曲げることができるので、狭い部分、入り組んだ部分の塗装に使われる。きれいなウエスは、ステインのような粘度の低い塗料を、雑巾がけのように拭き塗りするときに使う。

ローラーバケと塗料を入れる塗料バット。バット上でローラーを転がして塗料をつける。ローラーバケは幅が60mmから250mm程度まで何種類か選択でき、ローラー部分は交換できる

 

ベンダー。曲げやすい鉄板のハンドルに塗装用のフェルトがついている。全体を曲げてすき間などを塗ることができる

 

コテバケで塗装しているところ。コテ面に塗料をつけたらを滑らせて塗装する

 

ステインをウエスで材に吹き塗りしているところ。使い古した雑巾やTシャツなど、きれいな綿布ならウエスとして使える

*掲載データは2017年2月時のものです。