達人に訊く
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2021/11/22 19:19

塗装をするための道具とその使い方・後編/超実践的DIY道具ラボ(14)

エクステリア、インテリアを問わず、塗装することで、美しい色で装飾され、その塗膜や成分で材の劣化を防ぎ、保護をすることができる。今回は、塗装の工程で使用する道具を集めて紹介。

 

不要な部分に塗料がつかないようにする養生用品

せっかくきれいに塗装しても、本来しなくていい部分にまで塗料がついてしまっては台無しだ。そこで塗装の前段階として、養生と呼ぶ作業をして、不要な部分を汚れないように保護する。

養生にはマスカー、ブルーシート、マスキングテープなどを使うのが一般的。マスカーはマスキングテープと半透明のポリシートを組み合わせた製品で、塗装しない部分の境界線にマスキングテープを張って、ポリシートを広げればその部分の養生ができるというもの。住宅の塗装現場で多くの例を見ることができる。ブルーシートはおなじみの青いシートで、養生シートとも呼ばれる、まさに養生のためのシート。マスキングテープは塗らない部分に張って、塗料がつくことを防ぐテープ。粘着力が調節されていてはがしやすくなっている。マスキングテープの代わりにガムテープは使わないほうがいい。ガムテープは粘着力が強いので、はがす時に下地部分をはがしてしまうからだ。

マスカー。それぞれ下の白い部分が折りたたまれたポリフィルム。使う時はポリフィルムを広げて養生する。ポリフィルムの幅は300mmから3600mmまであり広さに合わせて選択できる

 

[マスカーの張り方]

*一部SNSでは表示されません。本サイトでは閲覧いただけます

 

幅広のマスキングテープ。幅は一般的ガムテープと同じ

 

マスキングテープの幅の狭いタイプ。細かな部分のマスキングに

 

広く使われている紙製のマスキングテープ。セロテープ等と同じサイズ

 

紙製マスキングテープで塗装の境界線を養生しているところ

 

塗装場所にするウマの下にブルーシートを敷いて地面が汚れないように養生している

 

つやつや塗装面にするための下地調整に使う道具

エクステリアの塗装ではあまり登場しない工程だが、インテリアの家具塗装で重要視される工程に下地調整がある。下地調整は木地面を研磨して平らになめらかにする作業。塗装した際にきれいに塗料が載り、すべすべの塗面に仕上げることができ、透明塗料を塗った場合は木目を際立たせることができる。

研磨には主にサンドペーパーを使い、製材された材ならば240番程度から320番、400番と目の細かいものに替えてなめらかに研磨する。320番で研磨した後、材の研磨面を湿らせ400番の耐水ペーパーで水研ぎするとさらさらな研磨面を作ることができる。また研磨工程では電動サンダーを利用すると快速に研磨できる。

市販のサンドペーパー。同じ番手でも空研ぎに使うサンドペーパーと、水研ぎに使う耐水ペーパーがあるので注意。一般的には、空研ぎに使うサンドペーパーから必要な番手を選ぶ

 

サンドペーパーの裏には番手が大きく印刷されているのでわかりやすい

 

[サンドペーパーの番手(粒度)の目安]

60粗目
80
100
120中粗目
150
180中目
220
240
280
320細目
360
400
500超細目
600
800

 

手動のハンドサンダー。専用のサンディングパッドから必要な番手を選んで使う

 

電動サンダーで下地調整する場合、研磨程度をコントロールしやすいオービタルサンダーが使いやすい。材に密着させつつ、強く押し付けることはせず、振動なりに研磨する

 

適当な木片にサンドペーパーを巻き付ければ、即席のサンディングブロックとして使うことができる

 

鉄部の塗装、再塗装の下地調整に使う道具

サビの浮いてきたトタン屋根など、金属に塗られた古い塗料を塗り直す場合は、サビや汚れを取り除いて、金属の面を出し、しっかり塗装できるように下地を調整する。この調整には、金属ブラシ、スクレーパー、塗装はがし用砥石などや、研磨ディスク、カップブラシなどをセットしたディスクグラインダー、200番前後のサンドペーパーを取り付けた電動サンダーといった道具を使う。また新品の鉄材は保護のため油分が塗布されているのでそのままでは塗料が載らない。これを落とすには燃料用アルコール、パーツクリーナーなど脱脂剤を使うのが簡単で確実だ。塗料はDIYでは、木部、鉄部共用できる水性多用途塗料が使いやすい。

鉄塗装の下地調整に使う道具例。左からカップブラシをセットしたディスクグラインダー、スクレーパー、金属ブラシ

 

脱脂に使う燃料用アルコールは薬局でも手に入る

*掲載データは2017年2月時のものです。