DIYキャンパーのネクストステップは、ズバリ鉄と布の加工。木工と組み合わせれば、ギア作りの幅が一気に広がること間違いなし!ここでは誰もがトライできるお手軽テクニックを厳選して紹介します。
~教えてくれる人~
浅田圭介さん
誰でも気軽に溶接体験ができるショップ、Fe★NEEDS(SUZUKID)鎌倉店、中目黒店の店長で溶接の腕前はプロ級。キャンプ歴20年のベテランキャンパー。自作ギアの一部は商品化、販売されている。
<鉄工編>
使用する材料と選び方
ホームセンターで購入できる鋼材一覧がこちら。異形鉄筋や丸鋼は、焚き火ハンガーやスタンド脚部に、鋼板やエキスパンドメタルは焚き火台やグリルスタンド天板に……と用途に合わせて鋼材の形状やサイズを選びましょう。またアングルをテーブル端の補強兼飾りに使うなど、アイデア次第でさまざまな使い方ができるのがギア作りの面白いところ。機能だけでなく、デザインのアクセントとしても積極的に取り入れると面白いですよ!
テクニック1 切る<Cut>
鋼材を切る道具は手工具から大がかりなパワーツールまで実にさまざま。日曜大工の道具ぞろえですぐに始められる加工方法をピックアップ!
<丸ノコ>
ドゥーパ!読者の多くが持っているであろう丸ノコ。その刃を鉄工用に交換すれば、金属カットのできる丸ノコに変身! 板厚にもよりますが、木材を切るのと大差ない感覚で切れるはず。ちょっとした鋼材のカットならこれが確実。
<ジグソー>
木工の曲線カットや切り抜きに登場するジグソー。実は鉄工用のブレードを装着すれば、鋼材をカットすることができるんです。ただし木材に比べると切断に時間がかかることに注意。木材・金属兼用や厚板用のブレードもあるので、購入の際は注意を。
<ディスクグラインダー>
丸ノコやジグソーと同じくディスクの付け替えにより、鋼材のカットができます。切断の際は火花の量、切断面のバリともに多く、切り口はやや粗め。焚き火ハンガーに使う太径の異形鉄筋やエキスパンドメタルなど、精度を求めない箇所に使うとベターです。
テクニック2 曲げる<Bend>
丸鋼や鉄筋など棒状の鋼材を曲げる方法を紹介。特殊な道具はいらないので、思い立ったら即実践!
バイスとパイプで曲げる
10mm径くらいの鉄筋や丸鋼なら簡単に曲げられるテクニックです。必要なのはバイスとパイプ、たったこれだけ。テコの原理で思った以上に簡単に鋼材が曲がるはず。ただし曲げたあとは必ず角度を確認して、狙った曲がりになるよう調整してくださいね。
<作業手順>
*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。
バーナーで熱して曲げる
トーチバーナーなどで鋼材をあぶり、材が赤くなるまで熱して、軟らかくしてから曲げる方法。細い丸棒を細かく曲げたいときなどに有効です。バーナーは火力が強ければ強いほど、曲げるまでの時間が短くなります。
<作業手順>
*一部SNSでは表示されません。本サイトではご覧いただけます。
細径の棒ならパイプベンダーも
テクニック3 あける・つなぐ<Drill&Connect>
溶接ではなくボルト&ナットで鋼材を接合するテクニックを紹介。鉄工用ドリルで材にネジやボルトを通す穴をあける。
インパクトドライバーであける
3mmくらいまでの薄いフラットバーや鋼板など、材に厚みがない場合に有効な方法。インパクトドライバーに鉄工用ドリルビットを装着し、木材と同じように穴をあけていくだけ。厚みのある材やシビアな精度を要求されるシーンでは、後述のボール盤がベターです。
<作業手順>
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ボール盤であける
厚みのある材は、ボール盤の出番です。鉄工用のドリルビットを装着してビットをゆっくり下ろせば、確実に真っすぐな穴を加工することができます。また大量の鋼材を加工するときにもオススメです。
<作業手順>
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写真◎佐藤弘樹、冨田寿一郎
*掲載データは2019年4月時のものです。