DIYママ・末永京さんが作る子ども家具は、ランドセルラックやテーブル&椅子などのベーシックなものから、レゴのためのテーブルといったユニークなものまで多岐にわたる。絵本に出てくるような雰囲気をテーマに作られた家具は、どれも曲線的なフォルムでかわいらしい。それらにちょこっと足された遊び心のあるアイデアは楽しく、DIYの参考になるはずだ。
<末永 京さんProfile>
3児のママ。DIYアドバイザーの資格を持ち、埼玉県川口市で『シェアショップ ToiToiToi Apartment』を経営。著書に『シェルフを作ろう はじめてのDIY』(パッチワーク通信社刊)がある。
ブログ「ママに嬉しい木工**子供に優しい木工」
末永さんの子ども家具作りのポイント
- 角をなくし、丸くなるように仕上げる。
- 塗料は自然派塗料を選ぶ。
- できるだけダボでビスを隠して安心して使えるようにする。
- 子どもの好みも意識しつつ、空間に似合うものを作る。
File1 テーブルが半分になる!円形テーブル&椅子
兄妹や友達みんなで一緒に使える円形テーブルとチェア。テーブルはひとりで使うことも想定して作られており、中央から半分に分かれて半円形になる。円形にするときのテーブルの固定はボルト&ナット。テーブルの天板は18mm厚パイン集成材、脚は2×2材。チェアは脚が2×2材、座板が1×4材。
[サイズ]
円形テーブル:直径760×高さ445mm
椅子:幅340×奥行267×高さ460(座面高270)mm
File2 子どもと一緒に成長する!? 3wayチェア
子どもが大きくなって1年もたたずに使えなくなっちゃった……。なんてことがないミラクルな椅子。子どもの成長に合わせて、使える椅子なのだ! 上下を逆さにするだけで座面高が変わり、背板を上面にすれば座卓として使用できる。保育園で使われることもあるデザインなのだとか。
[サイズ]幅340×奥行270×高さ340mm
File3 自然木がアクセント!綿菓子みたいなランドセルラック
小学校に入学する長男のために作ったもの。ひとり分だけ作ると妹がうらやましがるため、2個DIYした。綿菓子のようにモコモコとカットされた側板が印象的なデザイン。ランドセルを置く1段目の棚は床面から700mm程度。身長110cm前後で胸のあたりにくるので、楽に出し入れできる。棚本体は18mm厚シナ合板(背板は2.5mm厚合板)、引き出しはファルカタ集成材(底板はシナ合板)。
[サイズ]幅446×奥行400×高さ1100mm
File4 押し入れに収納可能!遊べるレゴテーブル
レゴにハマった長男のために作ったテーブル。長男と相談し、「レゴで遊べて、収納できるテーブル」をテーマにDIYした。天板は黒板塗料を塗った。道や街並みを描いて、レゴの車や人を動かして遊ぶなんてこともできる。天板は長男の「大きくしたい」と末永さんの「コンパクトに収納」の両方を叶えるため、バタフライテーブルにした。
[サイズ]幅750×奥行500×高さ470mm *天板を折りたたんだ状態のサイズ
File5 合板で製作できる!木製レール用転車台
木製レールで電車遊びをするときに使う転車台。車両の向きをクルッと変えてほかのレールに移したり、Uターンさせるためのアイテムで、市販のものは高い! ならば、作っちゃおうとDIY。使用した材料は合板(4mm厚)のみで、組み立てに使ったのは木工用接着剤だけ。回転台とレール連結兼土台を作り、最後にふたつを割りピンでつなげばできあがり。
写真◎佐藤弘樹
*掲載データは2015年2月時のものです。