達人に訊く
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2022/8/20 14:14

暑さも雨もしのげる!屋根つきウッドデッキの作り方を図解で解説(4)垂木と桁の続き~桟と幕板の設置編

ウッドデッキを作るなら、あるいは既にデッキをお持ちなら屋根をつけて、雨天でも使える空間にしてみてはいかがだろうか。

さらに、ちょっとした壁をつければ、適度な開放感とプライベート感を両立する半野外空間が生まれる。

内でもなく、外でもない、風が通り抜ける居心地のいい場所。きっとそれは、ライフスタイルを変えてしまうほどに、効果的なスペースとなるだろう。

そして、そんな魅力的な空間は、十分、DIYで作ることができる。

方法はいろいろあるが、ここでは創刊以来14年にわたってノウハウを蓄積してきた本誌が、もっとも現実的と考える手順を、モデルケース図を使って詳しく紹介していこう。

*step1~2・根太の仮設置編はコチラ!

*step3~4・基礎と束柱の設置編はコチラ!

*step5~6・床板~桁の設置編はコチラ!

 

 

<記事内ギャラリー>

 

Step7 垂木と桁をつける

桁に垂木を接合する。もちろんビスの斜め打ちなどで接合する方法もあるが、ここではできるだけ簡単に強固な接合を行なうため、シンプソン金具を使った接合を紹介する。

シンプソン金具は2×材用の接合金具。さまざまな接合箇所に対応するよう、いろんな形状のものがラインナップされている。ウェブサイトの他、一部ホームセンターなどで入手可能だ。

垂木の長さは、柱側の桁より適度に張り出すように設定しよう。 垂木をつけてから、柱の内側の面に桁をつける。

<家側の桁と垂木の接合手順>

<柱側の桁と垂木の接合手順>

 

Step8 桟と幕板をつける

垂木の間に、屋根を張るための桟をつける。屋根材の継ぎ目になる位置に、垂木の間隔に合わせてカットした2×4材を接合していく。続いて、垂木の先端に幕板を接合する。これで屋根の骨組みの完成だ。

<桟の接合方法>

 

ちょっとハイレベル!切り欠きを使って屋根の骨組みを作る

各接合箇所に切り欠きを使えば、金具なしでも頑丈な骨組みが作れる。すっきりとして見栄えもいい。ただし、やはりそれなりに手間がかかるし、きれいに仕上げるにはある程度ウデも必要だ。匠の骨組みを目指して、挑戦してみよう。

Step1 垂木を接合する位置に合わせて家側の桁を切り欠く
Step2 垂木を接合する位置に合わせて柱側の桁を切り欠く
Step3 桟を接合する位置に合わせて垂木を切り欠く
Step4 各部材を組み、接合部をビスで留める

*掲載データは2011年2月時のものです。

イラスト◎丸山孝広