蝶番&金具を使いこなせば、作品の幅が広がる! グレードがアップする!
最もベーシックな平蝶番を筆頭に、自由蝶番、フラッシュ蝶番、バネ蝶番…といった、機能性・デザインの異なるさまざまな蝶番の特徴と使い方を解説した、不定期連載企画をお届け。
今回は平蝶番をモデルに、蝶番の基本的な取りつけ方を詳しく紹介。
*蝶番の基本構造についてはコチラをチェック!
*蝶番の基本的な取りつけ方はコチラをチェック!
Hinge1-3 平蝶番
基本的な建具の取りつけ例(窓編)
01 窓と枠の上下すき間に4枚のクサビを差し込み窓の位置を決める 02 蝶番の取り付け位置に正確に蝶番をあてがい、蝶番のビス穴すべての中心を墨つけする 03 いったん蝶番をはずし、墨つけした位置にビスに合ったドリルや下穴錐などで下穴をあける 04 下穴が正確に各ビス穴の中心にくるように蝶番をあてがいビス留めする。もう片方の蝶番も同じようにして固定する 05 これで完成。平蝶番でこちら側に開く窓を設置できた
基本的な建具の取りつけ例(ドア編1)
01 まず枠の上中下の3カ所に蝶番を固定してしまう 02 ドアを枠に乗せ、上のすき間を測る。10mmのすき間があいている 03 手順02の状態で、一番上の蝶番の上端の位置をドア側に墨つけする 04 手順03で引いた墨線の下に、手順02のすき間の半分(例では5mmになる)の幅をあけて墨線を引く。これでドアの上下に5mmずつすき間があく 05 ドアの下にクサビを差しドアを持ち上げ、手順04で引いた墨線の高さに、上の蝶番の上端を合わせる 06 墨線に合わせた上の蝶番をビス留めする 07 次に下の蝶番をビス留めし、続いて残りのビスを順次留めれば作業完了 08 蝶番の羽根をドアと枠の間に固定し、写真手前に開くように蝶番で固定できた
基本的な建具の取りつけ例(ドア編2)
01 この作業例で使うインテリアバール。長さは20cm弱、片方がバチのように広がったタイプのバールだ 02 ドア側の蝶番取り付け位置を決め、上下の蝶番ともにビスを打つ位置を墨つけする 03 ドア側のビスを留める。修正で動かせるようにビスは2本程度で本締めせず、仮留めにしておく 04 インテリアバールの広がった方をドアの下に差し込む 05 バールを踏めば、てこの要領でドアを持ち上げることができる。これでドア上下のすき間を決める 06 バールを踏み、高さを決めながら、蝶番の枠側をビスで固定していく 07 蝶番のビスを本締めしたら、使いやすい位置に、取っ手などの金物を取り付ければいい 08 これで作業完了。装飾的な大きい平蝶番はエクステリアの作品によく使われる *小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。
*掲載データは2014年8月時のものです。