蝶番&金具を使いこなせば、作品の幅が広がる! グレードがアップする!
最もベーシックな平蝶番を筆頭に、自由蝶番、フラッシュ蝶番、バネ蝶番…といった、機能性・デザインの異なるさまざまな蝶番の特徴と使い方を解説した、不定期連載企画をお届け。
今回は平蝶番をモデルに、蝶番の取りつけ穴の補修方法を紹介。
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Hinge1-4 平蝶番
平蝶番の取りつけ穴の補修例
蝶番自体は頑丈な金属製なので、それ自体が壊れるということはあまりないが、蝶番が固定されている木部の方は、想定外の力が加わったり、長年の使用でもろくなったりして傷んでしまうことがある。きちんと蝶番が固定できないと、他の部分も傷んでくるので、トラブル部分は早目に補修したい。
01 この例では蝶番を固定するビスの穴が傷んで崩れていたものを補修している。一番上の穴が崩れて、ビスを支えられなくなっていた 02 補修は打ち間違えたビス穴を隠す要領で、崩れたビス穴に合わせた割り箸を用意し、これで穴を埋めて、ビスを支える下地を復元するという方法だ。崩れたビス穴をふさぐように割り箸を加工する 03 埋め込む割り箸の固定には木工用接着剤を使えばいい。雨や水気の当たるところなら、防水性のある接着剤を選ぶこと 04 補修する穴に合わせた割り箸にたっぷりと接着剤を塗り、できれば穴の方にも接着剤を注入してから、穴の底につくまで割り箸を差し込む。カナヅチで叩き込めば万全だ 05 接着剤が固まった頃合いを見計らって、割り箸の飛び出した部分を切り取る。狭い部分なので、なるべく小さなノコギリが使いやすい 06 割り箸を差し込んだ部分を100番程度のヤスリで研磨して、平らにする。割り箸の端が少しでも飛び出していると、蝶番を元の位置に密着させることができない 07 ビス穴の真ん中にビス打ちできるように下穴をあけたら、ビスで締めなおす 08 元のように補修された蝶番の取りつけ部分 *小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。
*掲載データは2014年8月時のものです。