蝶番&金具を使いこなせば、作品の幅が広がる! グレードがアップする!
最もベーシックな平蝶番を筆頭に、自由蝶番、フラッシュ蝶番、バネ蝶番…といった、機能性・デザインの異なるさまざまな蝶番の特徴と使い方を解説した、不定期連載企画をお届け。
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Hinge 3 フラッシュ蝶番
2枚の羽根が羽根1枚の厚さに収まるようにデザインされた平蝶番のバリエーション。フラッシュ扉のような軽量な建具に多く使われるためフラッシュ蝶番と呼ばれる。
フラッシュ蝶番は2枚の羽根が中抜きされて、厚さが羽根1枚分に収まっている。その羽根自体も通常の平蝶番よりかなり薄めに設定されているので、掘り込みなしで使っても、あまり不自然には見えない
フラッシュ蝶番に使われるビスは小さいタイプ。プラス1番のドライバーが対応する
取りつけ作業例
01 蝶番を取り付ける位置を墨つけする。蝶番をそのまま定規にして墨線を引くと、確実に引きやすい 02 取り付け位置に蝶番を置き、ビス穴の真ん中に下穴をあける。下穴は深さより、ビスの立つ位置を確実にマークするほうが大切 03 蝶番がずれないように注意しながらビスを締める。小さなビスなので、プラス1番の手工具のドライバーで留めるほうが確実 04 蝶番の軸がきちんと材の木端面の線に沿っていれば、蝶番の羽根はスムーズにパタパタと動く 05 同じようにして今度はドア側の木端面に片方の羽根を固定する 06 両方の羽根がドアと本体についた状態。羽根の厚さが薄いので、溝加工なしの直づけでも違和感がない 07 蝶番を閉じた状態。左が本体側、右がドア側、合わせ目はほとんど気にならない。このためフラッシュ蝶番は、中型から小型の家具に使いやすい *小さく表示されている写真はクリックすると大きく表示されます。
*掲載データは2014年8月時のものです。