蝶番&金具を使いこなせば、作品の幅が広がる! グレードがアップする!
最もベーシックな平蝶番を筆頭に、自由蝶番、フラッシュ蝶番、バネ蝶番…といった、機能性・デザインの異なるさまざまな蝶番の特徴と使い方を解説した、不定期連載企画をこれまでお届けしてきた。
蝶番以外の金具も種類が豊富で、これらを上手に使いこなせば、建具&家具作りの幅を広げてくれる。今回からは、そんなラッチ、落とし、戸車、ステー…といった建具・家具に使うアイテムを紹介。
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*ラッチ・掛け金の基本とバリエーションはコチラをチェック!
Hardware 02 落とし
横につければ建具の止め金物として、縦につければフェンスゲートやドア固定の補助として使える便利なタイプの掛け金。
ボルト式と呼ばれることもある「落とし」は掛け金の一種で、横でも縦でも使えるのが特長だ。物置などのドアの止め金物としてだけでなく、両開き扉の片方を補助的に固定するために使われることも多い。横に取り付けた際はつまみを上げて棒を左右に、縦に取り付けた際はつまみを横に動かして棒を上下にスライドすることで開け閉めできる。
落としの取り付け例(横)
落としの取り付け例(縦・その1)
落としの取り付け例(縦・その2)
Hardware 03 アオリ止め
ラッチ、打ち掛けなどの掛け金をよりシンプルにした止め金物。建具の一時的な保持、重くない窓や扉の固定などに使いたい。
機能的には掛け金の一種である打ち掛けと似ており、横向きに取り付けて使用する。構造としてはとてもシンプルで、フックのような形をした金具を、受けとなるリング状のピンに引っかけてロックする仕組み。障子扉や片開き窓といった止め金物として使われることが多い。値段も上写真のようなものであれば150円程度と安く、止め金物としてそれほど強度を求めないのであれば十分使える。
アオリ止めの取り付け例
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*掲載データは2014年8月時のものです。