機材レポート

広角なだけじゃない! ズーム全域で寄れるマクロのスペシャリスト機『リコー キャプリオGX100』

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早朝の裏の畑で、朝陽を浴びる草花や野菜の撮影を楽しむ(キャプリオGX100をサヤエンドウの棚に掛けて)。ちなみに、付属する液晶ビューファインダーは持参しなかった。

 只今、広島の実家に帰ってマス(GWの帰省)。例年なら、年末年始に帰省したら、次の帰省はお盆なんだけど「たまには新緑のキレイな季節に帰りたいナァ~」ということで、この時期にも帰ることにした。さて、今回持参した撮影機材は、オリンパスE-510とダブルズーム(14-42ミリ、40-150ミリ)と、キヤノンIXYデジタル810IS。そして、『リコー キャプリオGX100』である。

 このキャプリオGX100、約1カ月前に購入したモノだけど、実は約1年前に発売された時にデジキャパ!で実写レポートしてるんだよね。その時には、24-72ミリ相当の光学3倍ズームや、RAW+JPEGの画質設定などに魅力を感じながらも、レンズ保護が“キャップ着脱式”という点に違和感を覚えたので購入には至らなかった…。

 でも、最近になって、カメラやレンズ等の「ブツ撮り用コンパクト機」として再評価。このカメラ、マクロモードに切り替えると、ズーム全域で寄れるんだよね。広角端1㌢で、望遠端でも4㌢まで寄れる(いずれもレンズ先端部からの距離)。広角端など特定のズーム域で1㌢や2㌢まで寄れるカメラは多いけど、それ以外のズーム域だと途端にマクロ能力が落ちてしまう(寄れない)。だから、ブツ撮りとかでストレスを感じちゃう…。でも、キャプリオGX100のマクロモードなら、こういったストレスから解放されるのだ。ちなみに、リコーのコンパクトデジカメは、伝統的にマクロ能力が高いのよね。

 このように、キャプリオGX100は「ブツ撮りのスペシャリスト機」として選んだワケだけど、その類まれなるマクロ機能は、自宅(実家)周辺の草花や昆虫などの撮影に、すんごく重宝してマース!

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田植え前の水田の畔で、草にとまる小さな虫をクローズアップ。24ミリ相当の広角の画角で、周囲の情景をも写し込む。極端に寄るため、カメラやレンズ部の影が写り込まないよう注意した(カメラ位置やアングルを考えて)。 ◆リコー キャプリオGX100 24ミリ相当で撮影 Aモード f5.1 1/164秒 -0.3補正 AWB ISO80 JPEG

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色鮮やかなピンク色のツツジの群生の中の“小さな葉”を72ミリ相当の望遠域で切り取る。「72ミリ相当で4㌢まで接近可能」というパフォーマンスにより、広角マクロとは違う絵作りが可能になる。 ◆リコー キャプリオGX100 72ミリ相当で撮影 Aモード f4.4 1/189秒 -0.3補正 AWB ISO80 JPEG